●暫定滑走路建設の違法性を全面展開

最終弁論を終えて報告会に臨む反対同盟と弁護団
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■3月16日、東京高等裁判所825号法廷で、暫定滑走路認可取消訴訟控訴審の最終弁論が行われました。反対同盟からは萩原進事務局次長と伊藤信晴さんが参加。多くの傍聴者とともに法廷に臨みました。裁判では弁護団の葉山岳夫弁護士が最終弁論の要旨を展開。暫定滑走路における数々の違法性を黙殺し、住民被害についても「社会的受忍限度を超えていない」と言い放った1審判決の誤りを、あらためて全面的に明らかにしました。
■さらに前回の裁判(2008年12月17日)で勝ち取った市東孝雄さんと松井利仁(京大准教授)さん2人の証人調べの意義をあらためて強調。科学的に明らかにされた騒音被害、健康被害、生活破壊の実態から、原判決の誤りを鋭く論証しました。

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■この裁判は、成田空港暫定滑走路の変更認可(工事実施計画変更認可)が1999年12月になされたことに対して、その認可取消を求めて反対同盟が起こした裁判です。昨年3月12日から控訴審を闘っています。
■すでに明らかなように、暫定滑走路は本来の基本計画から2度も北側に追いやられ、「変更の認可」という次元をはるかに超えて、当初の計画とは似ても似つかぬものになっています。北側に2度もずらしたことで、騒音区域は大幅に拡大し、地元住民に及ぼす影響は計り知れなく、とても「変更」で済まされるものではありません。違法であり、不当きわまりないものです。
■民家の上空40メートルに毎日ジェット機を飛ばすという殺人的暴挙の1点だけでも、暫定滑走路は即刻閉鎖あるのみです。反対同盟や東峰地区住民の叩き出しをねらった生活破壊、営農破壊は断じて許せません。1審千葉地裁の反動判決は、裁判所が成田空港会社の尖兵となる司法反動そのものです。
■3月12日の天神峰現闘本部裁判における仲戸川隆人裁判長の前代未聞の暴挙に見られるように、暫定滑走路北延伸の破綻的状況にあせる政府・空港会社の意を受けた司法反動がエスカレートしています。東京高裁・富越和厚裁判長の反動判決を許さない裁判闘争を最後までやり抜きましょう。次回判決公判(期日は後日お知らせします)への参加を訴えます。

  

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  • 暫定認可取消訴訟