新誘導路の7月前倒し供用許すな

―5、6月闘争で反撃を

■国土交通省と成田空港会社は、4月22日、東峰部落に対して、北延伸滑走路の10月末供用開始を通告するとともに、新誘導路については、それよりさらに3カ月前倒しして、7月に運用を始める、との意向を伝えてきました。
■上述の10月末供用開始に伴って、航空会社の意向で、ボーンイング747のいわゆるジャンボ機も飛行させる、としてきたのです。地元住民をどこまで愚弄すれば気がすむのでしょうか。そもそも北延伸計画自体が耐え難い騒音地獄の拡大です。それを勝手に半年も前倒しするなど許せない上、新誘導路については7月に供用開始するというのです。
■三里塚闘争は、北延伸供用開始攻撃との重大な決戦を迎えました。私たち反対同盟は、今こそ「空港絶対反対・一切の話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」の大原則を確認し、2002年暫定滑走路開港阻止以来の闘いにともに進むことを皆さんに訴えます。

■そもそも北延伸滑走路そのものが空港反対闘争を破壊するためのものなのです。国交省・空港会社の狙いはあくまで滑走路の南伸です。 そのための東峰・天神峰部落の一掃が目的です。
■7月から新誘導路の供用を前倒しして開始することで、東峰部落の西半分を完全に空港の中に取り込み。市東孝雄さんの住む天神峰部落に対しても騒音と大気汚染の激化を強制しようとすることなど、断じて許せません。
■これら一切が、住民の同意なしに強行されようとしています。1994年のシンポ・円卓会議の合意、2003年の黒野匡彦・前空港会社社長の謝罪などは100年前の話であるかのような振る舞いです。既成事実さえ作ってしまえば、「約束や合意」など、なきものにして構わない、と言わんばかりのやり方ですが、これこそ三里塚闘争が43年の歴史をかけて告発してきたものです。
■世界恐慌と戦争攻撃の激化。保護主義と闘争拠点破壊攻撃の強まり。こうした状況を背景に三里塚闘争も重大な決戦情勢に突入しました。
■常軌を逸し、焦りにかられた権力者のやり方は、余裕のなさのあらわれです。私たちの闘いが、“非常手段”を取らざるを得ないところにまで追いつめているのです。労農学の闘争陣形を強固にして、さらなる勝利を積み重ねたいと思います。5月11日の市東さんの耕作権裁判(午前10時30分千葉地裁)、5月14日、鈴木さん夫妻の一坪裁判(午前10時30分千葉地裁)〜6、7月の闘いへ進撃しよう。

  

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