―生誕100年記念会開催さる
■5月31日、三里塚教会において「戸村一作 生誕100年記念会」が、約50名の三里塚闘争および教会関係者などが参加して開催されました。反対同盟からは、北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長、市東孝雄さん、鈴木謙太郎さん、宮本麻子さんが参加して、亡き戸村一作反対同盟委員長の生涯を振り返り、その意志を継承することを誓いあいました。
■続いて葉山岳夫反対同盟顧問弁護団事務局長と戸村委員長の弟・戸村義弘さん(天神峰現闘本部裁判を支援する会代表)があいさつ。戸村義弘さんは「兄・戸村一作を偲ぶ」と題して、戸村委員長の闘いの意義を紹介。「日本人民がはじめて自分たちのなかから出した、偉大な指導者戸村一作はたおれても、彼を生んだ三里塚人民の闘いは決して倒れない。決してくずれない団結のよりどころとなり、最後の勝利を導く」という、戸村委員長への羽仁五郎氏の弔辞を朗読しました。
■この後「造形表現から見える戸村一作」と題し、芸術作品について親族が解説。さらに教会信徒から「スライド・戸村一作」と題する作品が紹介されました。キリスト者・革命家・芸術家という戸村委員長の多彩な才能と生涯を参加者全員で振り返りました。また、スライドでは現下の三里塚闘争の決戦局面が映し出され、決起への呼びかけがなされました。
■教会関係者の発言を受け、最後に親族を代表して戸村勝二さんが「亡くなって30年たちました。彫刻は自然のままに朽ちるようにというのが一作の遺志でしたが、このたび保存の作業をしました。いつでも彫刻や絵を見に来てください。」と、感謝を込めて閉会のあいさつ。この日、教会には戸村委員長の多数の絵画、スケッチまた闘争関係の遺品などが展示され、偉業を偲ぶとともに三里塚闘争への新たな決意を打ち固めるものとなりました。