●7・5三里塚現地闘争へ結集を

■新誘導路の7月前倒し供用と対決する7・5三里塚現地闘争が近づいて来ました。大結集をお願いします。
■6月3日、地元の経済界で作る成田空港対策協議会が年次総会を行いました。そこで事業計画を採択し、次のような内容を盛り込んだのです。「2500メートル滑走路の再延長(南側に延伸しろということ=3500メートル化要求)」「横風用滑走路の建設」「年間飛行回数の30万回化」。
■ここで初めて「横風用滑走路の建設」が盛り込まれました。横風用滑走路は1990年代のシンポ・円卓会議で断念されたはずです。ところが円卓会議の最終合意=「地権者の同意なしに滑走路建設は行なわない」がホゴにされたのと同様、「横風滑走路」の要求まで持ちだして来ました。
■成田がハブ空港から陥落し、羽田の第4滑走路が来年開業する、という状況の中で、成田空港のさらなる地盤沈下は必至です。その危機感と私利私欲から上記の要求をし始めたのです。「3500メートル化要求」が「天神峰、東峰を更地にせよ」というとんでもない内容であることなど、考えたこともなく、横風滑走路の要求が、横堀団結小屋など反対同盟所有の建物・土地を奪わない限り、およそ非現実的な話だということすらまともに検討されていないのです。
■さらに、国土交通省、成田空港会社が意図的に地元経済界をあおっています。「成田空港整備は2500メートル化をもって終了する」などとコメントし始めたのです。もちろん、2500メートル化しても成田空港の完成を意味するわけではありません。空港のど真ん中に東峰部落と空港反対農民が住み、営農しています。誘導路は「へ」の字に曲がったままです。東側新誘導路は飛行直下を2回もくくらなければなりません……。2500メートル化すればするほど世界最悪の欠陥空港、危険空港である現実は暴露される一方です。
■にもかかわらず「成田の整備を終了する」などと言い出し始めた理由は、地元経済界、自治体の危機感をあおり、空港反対闘争への圧力を強めさせる意図にあります。1999年、暫定滑走路計画の発表を前後して「10万人署名運動」なるものを展開した過去の2番煎じを狙っているのです。
■しかし、三里塚闘争の43年間の闘いは、そのような私利私欲と強欲に基づく闘争破壊策動で揺るぐようなものでありません。逆に、成田空港ののど元をますます締め上げる巨大な物質力をもって立ちはだかっています。
■下に7・5集会への案内ビラを掲げます。大結集お願いします。


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