●農地法改悪案の成立を弾劾する

■6月17日、参議院本会議で農地法改悪案が自民、公明、民主の賛成で可決・成立しました。農地法の魂である第1条「農地は耕作者が所有することを最も適当とする」を削除した重大な改悪攻撃です。
■「所有から利用へ」と称して、一般企業の参入(賃貸借)に大きく道を開きました。賃貸借ついては従来20年までとされていたものを、民法の規定すら大幅に踏み破って50年までとしました。これ自体が、賃借権をかぎりなく所有権に近づけた改悪です。
■今までは、農業生産法人を作らない場合、耕作放棄地しか企業の賃貸借が認められていませんでした。今回の改悪では、優良農地の賃借も可能とされたのです。今でも優良農地の不法転用が横行している現状を見ると、企業が優良農地を賃借し、それを工業用地に不法転用し、農業委員会に追認させる、という事態は不可避となります。
■改悪農地法は、企業による所有権の自由化に道を開く歴史的悪法です。300万農民の怒りで農業・農民切り捨てと対決しなくてはなりません。その最先端が市東孝雄さんへの農地法による農地強奪攻撃を打ち破る闘いです。6・25現闘本部裁判―7・5三里塚現地闘争―7・21市東さん耕作権裁判―7・27市東さん行政訴訟・農地法裁判を連続闘争として闘いましょう。
  

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