- 2010年10月24日 23:58
―10・10全国総決起集会・基調報告(その1)
雨の中遠くから結集されて、ありがとうございます。ぜひ一度、市東さんの監視台にのぼって、現在の状況をみてもらいたいと思います。いかに無様な空港の姿であるかということです。50年近くかかっても、胸を張って国際空港と言いきれない状況が存在しているわけです。農民を虫けらのように扱った結果がこの無様な姿なのです。
羽田ハブ空港化が叫ばれ、成田がハブから陥落し、じゃあ羽田がハブになるといえばそうじゃありません。日本の航空宇宙産業というのは、はるかに遅れているような状況をわれわれが強制している。もがいても、取り返しがつかないところまで来ているんです。日航の破綻でパイロットを750名クビにするという、熟練パイロットをクビにする。会社のためにはしょうがないんだと。会社の体をなさない。安全も無視する。これが空港の現状です。
空港は「国策」なんだ、「国益」なんだと彼らはずっと言い続けてきた。これに反対するのは「国賊」と言う扱いを我々は受けてきた。こういう形で国民をだましてきたわけです。それが今、はっきりしてきたわけです。
いわゆる小泉改革、それ以降の内閣は、日本の社会や経済や政治をガタガタにしちゃったわけです。それを受け継いだ民主党も、結局自民党の政策を継承していかざるをえない、もっと反動的な政策を打ち出さなければならない。それが民主党の姿です。もはや誰も民主党に幻想を持つことはできないでしょう。そういう時代に入っているわけです。
支配者は、自分の延命のためには、なりふり構わない姿をさらけ出している。20万回飛行を30万回にする、滑走路1本に3本の誘導路を作る、農地法を逆手にとって農地を奪い取る。常識で考えられないやり方、これが三里塚に加えられている攻撃の姿です。こうした攻撃との闘いのまっただ中にあることを確認して、第3誘導路建設阻止・市東さんの農地強奪阻止へ、総決起を促したいと思います。
今年前半闘いは、緒戦で勝利しました。敵を圧倒しました。2・25の現闘本部裁判の仮執行宣言を粉砕して、彼らの目論見をずたずたにしたわけですよ。団結街道廃道化に対する5・17の市東さんの実力決起、うちの息子もそれに続いたわけですけども、反対同盟の闘う決意を物語っております。現地に常駐している人たちが1日30時間も働くような闘いを展開した。それが勝利の大道を築いたと思います。この闘いを後半、来年につないでいくなら、必ず、第3誘導路建設や市東さん農地強奪との闘いに勝利できる。つまり主導権はわれわれにあると言い切ることができる。労働者の決起、沖縄をはじめとする住民の決起とひとつになった大きな闘いを三里塚は前進させていきたい。
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