- 2010年10月31日 22:28
―10・10全国総決起集会・基調報告(その2)
今日の情勢については闘争宣言で述べましたが、魚釣島をめぐる排外主義の嵐、大恐慌を突破するのは戦争の道しかないと、排外主義をあおり中国敵視をあおっている。既成政党はもとよりマスコミすべてにおいて、一挙に噴き出している。これをわれわれは木っ端みじんに粉砕しなければならない。彼らが言うのは、国益なんだ国策なんだ、あるいは沖縄に基地が必要なんだということです。そういうかたちで国民ををだましてきたわけです。それに対して我々は、人民のための国益なんてどこにあるんだと、真っ正面から闘いを挑む。
空港と農業ではどちらが大切なのか。農業が大切なんだ。会社が大切なのか労働者が大切なのか、労働者が大切なんだ。このことをはっきりさせて、彼らの論理を叩き潰さなければならない。このことを大胆かかげて、人民の中に入っていくことが必要だと思います。
安保懇などで示された「非核三原則の見直し」「武器輸出」「集団的自衛権の行使」。戦争をやるために三原則を破るんだと言ってるんですよ。「これを許せますか」と、人々の中に遠慮することなく入っていく必要があるじゃないか。
新成長戦略にしても、中国・朝鮮・アジア侵略のためのものです。経済政策とか、人民のためのものではありえないわけです。このことをはっきりさせていく。東アジア共同体構想にしたって、自由貿易交渉をどんどん推し進めて、矛盾を農民に押しつけていくものです。つい先日、韓国ではEUとのFTA締結がなされましたけど、マスコミ等は「日本は遅れている」と後押ししている。われわれにとっても待ったなしです。三里塚闘争の中で、これをはね返していく闘いをやる。
1兆円の借金を抱えて「経済大国日本」は奈落の底に落ち込んだわけです。そのためにはどうするのかというと、戦争の政策を掲げる。しかし実際に戦争ができるのかといったら、中国相手にしてなかなか戦争をやることもできないわけです。だけどもそのことを押し込んで行かなくちゃならん。脆弱な体質、迷走している政策、迷走する政党、これが今の民主党政権です。民主党政権打倒を高々と掲げて闘い抜きましょう。
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