- 2013年11月 4日 23:44
―労働者集会で連帯のあいさつ
11月3日、反対同盟は都内で開催された労働者総決起集会に参加し、闘いの呼びかけと連帯のあいさつをおこないました。以下、発言を掲載します。
萩原進事務局次長のあいさつ
本日の全国労働者集会に結集されたみなさん。国策に対して47年間闘いぬいている三里塚から連帯のあいさつと決意を明らかにしたいと思います。また、遠く韓国、ドイツから来られた同志のみなさんに、闘いに敬意を表し熱い連帯の握手で応えたいと思います。
私たちの闘いは、政府による国際空港建設という国策に抵抗して、反対して47年間闘い抜いてきたわけですけども、つい先日、全学連の諸君と交流を持つ機会がありました。47年間なぜ反対して来られたのか、あるいはよく47年間続けられた、その辺はどのような理由ですかという質問を受けました。
初めはやはり空港建設が突然我々の頭上に覆い被さってきた、それに対して素朴な反発から闘いに決起したわけであります。しかし、農民の抗議を受け付けず、農民を虫けらのように扱う、当時の運輸省、空港公団の暴力に対して、私たちもまた体を張って阻止しなければならない、そうしなければ私たちの生活を守る手段はなかったのです。
そういう中で、労働者・学生・農民・市民を中心とする本当に大きな支援の陣形がつくられました。滑走路は1978年に1本、2002年に1本造られ、2本造られて今、飛行機は飛んでおります。しかし、私たちは闘いをやめません。なぜか。三里塚闘争に思いを寄せてくれる人たちが全国に何万、何十万といるんです。私たちはそういう人たちを思うときに、闘いをやめることはできません。三里塚に思いを寄せてくれる何万という人、これはもはや支援ではありません。三里塚闘争に自らの課題として、自分の闘いとして三里塚闘争を取り組んでくれるからです。そういう彼らを裏切ることはできないんです。故・戸村委員長がよく言いましたけども、煎じ詰めれば人間性の問題なんだと。そういうことを三里塚闘争は突き出しております。
それだけではありません。国家が権力をかさにきて、やりたい放題の暴力行為を行ってきた時に、民衆はどういう態度をとるべきか、そういう問題なんです。これこそ「絶対反対」の思想じゃないでしょうか。言葉で「絶対反対」と言うだけでは貫けない。中身がともなって初めて「絶対反対」も貫けると感じます。
国家による犯罪行為を権力を打倒するまで告発しつづける、そういう執念なんです。そうした闘いの真価を発揮するときが今、来てるのです。この47年間の闘いが成田空港に対して空港間競争の敗北を我々が強いております。重大な危機を強制しております。
誘導路が「へ」の字に曲がっている、だから、そこに耕作している農地を奪い取るんだと、そういう形で市東さんの農地を奪おうとした判決が7月にありました。我々はそれを許すことはできません。しかし、我々はそういう中で彼らに今、敗北を強いている。そうなんですよ。我々は勝利するために闘っているんです。勝つために闘ってるんですよ。歴史の主人公になるために闘ってるんです。負けたら、あるいは途中で裏切ったら彼らの言うところの国賊になっちゃうんですよ。歴史から抹消されちゃう。そんなことはできない。ですから47年、50年も闘います。100年も闘います。そういう闘いを展開したい。
農地を奪う一審判決を絶対に許さないと同時に、高裁の闘いを今、準備しております。「霞ヶ関に攻め上ろう」それを合い言葉に、霞ヶ関に展開されている反原発闘争、基地反対の沖縄闘争、反TPPの闘い、そして何よりも動労千葉が取り組んでいる鉄建公団訴訟をはじめとした6000万労働者の闘いとの大合流が必要なんです。そうした闘いを霞ヶ関でつくろうじゃありませんか。
自民党はついに減反政策の廃止を打ち出しました。多くを語りませんけども、これはTPPの先取りです。300万農家を今ここで死滅させ、14万、15万の政府の意のままの農業、農民をつくりだそうとしております。行き詰まったTPPのために、減反政策を廃止して、最大の聖域である米を対象にしようとしております。安倍政権の解決不能なあらゆる問題が山積している霞ヶ関に登場し、あらゆる団体との団結を固めて闘い抜くならば、安倍の超反動状況を打ち破る闘いは絶対にできます。三里塚はその旗振りをつとめます。
控訴審闘争の勝利のために、新たな署名・カンパ運動を展開します。現地騒音下の5000戸の住民の中に連帯を求めて分け入り、そうした住民と連帯した労農学人民の怒りを結集して、そして今日集まった全世界の人民との連帯を強く求めて、成田空港を包囲し、空港の廃港を勝ち取るまで闘い抜くことを決意し、あいさつといたします。
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