- 2014年10月15日 23:58
成田空港会社(NAA)が10日、天神峰のやぐらや看板の撤去と土地明け渡しを求めて提訴してきました。
これは、天神峰やぐら裁判で追いつめられたNAAの姿をさらけ出すものです。
NAAは、控訴審を闘っている行訴・農地法併合裁判で、市東さんの農地を奪い取るとともに、作業場やハウスだけでなく看板ややぐらも撤去しようとしています。しかし、やぐらや看板は反対同盟の所有物ですので、市東さんに対して起こした裁判で撤去しようというのは筋違いです。そこで、やぐらや看板が紛れもなく反対同盟の所有物であることをはっきりさせるために起こしたのが天神峰櫓裁判なのです。
写真は10月15日付の朝日新聞と毎日新聞
この裁判でNAAは、「やぐらや看板の所有権が誰にあるかなど確認することに、訴えの利益はない」と、裁判所に門前払いを求めていました。しかし、9月2日の法廷で、廣谷章雄裁判長から「所有権については、争わないということでいいのか」と問いただされ、さらに弁護団が「やぐらなどが反対同盟の所有ということについては認めるんだな」と追及すると、NAAの代理人は「次回までに書面で対応する」と苦渋に満ちた表情で答えました。
今回の提訴は、書面で対応する前に、やぐらや看板が反対同盟の所有であることを認めるものです。「やぐらや看板は別問題」として、一から闘うことになります。裁判攻防はもうひとつ新たな局面に入ります。そもそも、数々の農地法違反のうえに耕作者に黙って底地を買収したNAAに地主づらする資格はないことを、とことんはっきりさせましょう。
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