6・12農地裁判控訴審判決闘争

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p150612_1.jpg 6月12日、東京高裁第19民事部(小林昭彦裁判長)は、市東孝雄さんの行訴・農地法裁判控訴審で、控訴を棄却する反動判決を出しました。成田空港会社(NAA)の違法・脱法の数々を一切不問に付して、市東さんに農地の明け渡しを求めるという許すことの出来ない判決です。
 しかも、小林裁判長が判決期日を指定し弁護団に通知してきたのが6月5日。わずか1週間前です。
 この日、全国から170名の方々が駆けつけてくれる中で、裁判の前に緊急闘争を闘いました。
 早朝からのビラまき、リレートークを経て、11時30分から日比谷公園霞門でデモに向けたアピール。最初に北原鉱治事務局長が「国や裁判所は、3代にわたって耕してきた市東さんの農地を奪おうとしている。こんなことで日本の将来はあるか! 正義はわれわれにある」と怒りをあらわにしました。
 続いて、動労千葉、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議が連帯発言を行い、裁判所を弾劾し包囲する霞が関デモに出発しました。

 この日の法廷は、治安弾圧法廷として悪名高い429号法廷です。記者席を除けば一般傍聴者の席はわずか20数席しかありません。
 午後2時30分、法廷に3人の裁判官が現れるやいなや、弁護団全員が立ち上がり、裁判官席に激しく詰め寄りました。「すでに裁判官忌避を申し立ててある。訴訟手続きを進めることはできないはずだ」
 傍聴席からは「反動判決許さない!」と怒号がたたきつけられ、市東さんも裁判官席に詰め寄りました。
 うろたえながらも小林裁判長は開廷を宣言し、「本件控訴を棄却する」と主文を読み上げました。怒りの声がうずまく中で、小林裁判長は「閉廷!」と絶叫。さらに高まる弾劾の声に、「全員退廷。代理人もだ!」と言って、弁護団と傍聴者の暴力的排除を命じたのです。
p150612_2.jpg すぐに「控訴棄却」の一報が裁判所正門前で結果を待っていた人びとにも伝えられ、ただちに小林裁判長の反動判決を弾劾するシュプレヒコールをたたきつけました。
 判決直後、記者会見をおこない、弁護団が弾劾声明を読み上げました。
 続いて、弁護士会館2階講堂クレオで、報告集会をおこないました。
p150612_3.jpg 
p150612_4.jpg最初に北原事務局長が1日の激闘をねぎらい、三里塚現地での実力攻防の重大性を訴えました。

 続いて市東孝雄さんが発言に立ち、「あまりにもお粗末」と不当判決を弾劾しました。そして「6月15日に弁論が再開する耕作権裁判で絶対に勝利し、今日の判決を最高裁で必ずひっくり返す」と力強く宣言しました。
 弁護団1人ひとりが判決文を批判し、 動労水戸、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会などの連帯発言を受けて、最後に事務局から萩原富夫がまとめの発言をおこないました。「私たちの闘いを恐れ、追いつめられたのは小林裁判長だ!」と喝破し、6・15耕作権裁判闘争への結集を訴えました。

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