"強制執行阻止"雨空に響く

―3・26全国総決起集会

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 反対同盟は3月26日、成田市の赤坂公園で、「市東さんの農地を守ろう! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」を掲げて全国集会を開催しました。
 まずは集会の基調を掲載します。

基調報告          2017.3.26

 本日の集会は、市東孝雄さんの農地を守り、第3滑走路をはじめとする空港機能強化策を粉砕する総決起集会です。10・25最高裁不当判決をうけて、市東さんと弁護団はただちに執行停止の仮処分と請求異議申し立てを千葉地裁に提出し、農地取り上げ判決を覆す反撃にうって出ました。住民無視の空港機能強化粉砕闘争と結合し、新たな三里塚闘争の発展を切り開き、農地死守・安倍政権打倒へ共に闘いましょう。

(1)市東さんの農地を守ろう!
反対同盟は1月9日旗開きをもって〈強制執行阻止決戦本部〉を立ち上げ、執行阻止にむけて闘いを開始しました。毎日市東さん宅の「はなれ」(本部)に集まり、情宣活動を基本にしながら「天神峰に駆けつけよう」と呼びかけ、現地活動を活性化してきました。「50周年DVD」上映会、天神峰カフェの開催。現地調査、援農などの来訪者受け入れ態勢をとってきました。これまで延べ100名を超える来訪者があり、大変勇気づけられています。
また、裁判に際して集会・デモを闘いました。市東さんの1.30耕作権裁判、2.14執行停止の仮処分の審尋、そして3.2請求異議裁判を闘いぬいて、まだまだ闘えると実感しています。2.14審尋においては、200万円という高額な保証金を要求されましたが、全国から寄せられたカンパは200万円を超え「請求異議裁判の判決までの執行停止」を勝ち取りました。カンパのご協力に感謝します。
これからの裁判はまさに決戦です。市東さんへの強制執行を止めるためには、請求異議裁判・耕作権裁判・やぐら裁判が一体的に重要になっています。一つひとつの裁判に全力で立ち向かい、勝利を重ねていくことが大切です。
そして本日より、新たに「請求異議裁判署名」運動を開始します。市東さんが「三里塚産直の会」の消費者のために精魂込めて栽培している野菜畑と、その営農に欠かせない作業場・車庫・倉庫・育苗ハウスもろともぶち壊してしまう強制執行なんて、絶対に許されない暴挙です。署名運動であらためて全国に訴え、裁判闘争への注目と決起を呼び掛けます。
千葉地裁包囲・裁判傍聴闘争と、天神峰への結集運動を軸にしつつ、署名運動で支援の拡大へとつなげていきたいと思います。

(2)空港機能強化案を粉砕しよう!
 
  空港会社は昨年9月27日、四者協議会(国、千葉県、周辺9市町、空港会社)で3つの空港機能強化案を発表したのち、周辺地域・地区で100回を超える説明会を開催してきました。空港会社・夏目誠社長は、対話型説明会で「理解が進んでいる」とうそぶいていますが、住民説明会では「理解できない」「絶対反対だ」という声がほとんどです。騒音下住民の怒りの声はますます高まり、署名運動や組織の立ち上げなど反対運動が始まろうとしています。
 第3滑走路建設とB滑走路北側1000m延伸は、1000haもの広大な敷地拡大となり、農地と自然環境を破壊するとともに騒音も激しくなります。敷地内の約200戸プラス騒音激甚地域400戸が移転、約2000世帯が新たな騒音下に入ります。最も住民の怒りをかっているのが夜間飛行時間の延長です。早朝5時から深夜1時まで飛行機を飛ばすということに対して「4時間しか寝るなということか」「我慢も限界だ」と住民の怒りが爆発しています。騒音を受ける住民と移転対象になる住民間の分断や、集落の分断、家族の分断など様々な問題が住民にふりかかっています。
 芝山町長・相川勝重は「空港が発展すれば町も潤う」と言って「空港近くにマンションを造って人口を増やす」「企業を誘致する」などと説得しますが、騒音下住民には全く説得力の無い話です。「寝室の窓を二重にする」これだけが空港会社のいう騒音対策なのです。本当にふざけています。落下物対策もありません。こんな、人の住めない町に未来はあるのか。実際、昨年の新生児数はわずか26人。若者が帰って来ないという現実こそ、開港から40年の芝山町の姿です。
 このような現地情勢の中で反対同盟は、住民の怒りと結合し、空港機能強化粉砕へ全力で活動を展開しています。4年前から毎月「反対同盟ニュース」を発行し、周辺約5000軒への戸別ビラ入れを続けてきました。ここで育んできた信頼関係が大きな力として現れつつあります。空港をとりまく怒りの炎こそ、市東さんを守る力になります。現地行動への参加を呼び掛けます。

(3)戦争体制づくりを許さず安倍打倒へ!
 朝鮮半島・東アジアで戦争の危機が切迫しています。米韓合同軍事演習、日米首脳の核先制使用宣言、沖縄・南西諸島への自衛隊配備など、戦争挑発を繰り返しながら、戦争法に続き共謀罪を成立させようとしています。労働組合や市民団体への「白タク」「詐欺」等のデッチ上げ弾圧を許してはなりません。闘う団体を犯罪者集団に仕立てあげようとする悪辣な共謀罪の先取り攻撃です。
 また森友学園事件では安倍政権の腐敗ぶりを世にさらしました。教育勅語を教えこみ、安倍首相がんばれと叫ばせる教育に認可を与えた大阪府松井も同罪です。パククネを政権から引きずりおろした韓国の労働者民衆、民主労総とともに闘い、沖縄・福島と連帯し、農地死守・軍事空港粉砕を貫き、安倍政権を打倒しましょう。
 4・24耕作権裁判、5・25請求異議裁判とデモに結集しよう!

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