決戦本部アピール(太郎良陽一)

p181014_08.JPG 決戦本部ニュース第12号として発した決戦本部からのアピールを掲載します。
 集会では、時間の都合でアピール本文を発言から割愛した上で、これに踏まえた訴えを簡潔に提起しました。(このあと作成するビデオをご参照下さい)

決戦本部ニュース第12号

 決戦本部からアピールします。
 私たち反対同盟は、2016年10月25日の最高裁判決を受け、翌年の旗開きで強制執行と闘うために決戦本部を立ち上げました。
 「明日にも執行か」という状況から、17年2月14日の千葉地裁審尋で「請求異議裁判判決までの強制執行停止」を弁護団が切り開き、大反撃を開始しました。請求異議裁判における弁護団・傍聴団の追及で、耕作権裁判、新やぐら裁判、第3誘道路裁判、団結街道裁判とともに強制執行の違法・不当を暴き出し、成田空港会社(NAA)と高瀬順久裁判長を追い詰めてきました。裁判のたびに地裁に向けたデモを闘い、法廷を三里塚闘争の現場として闘いました。
 追い詰められた高瀬裁判長は、ついに12月20日の判決を宣言しました。
 「裁判の内容で勝っても判決で負ける」ような政治判決=国策裁判は許さない! 農地法を悪用し、NAAの農地取り上げに加担することは許さない! こうした声で千葉地裁を包囲する取り組みとして、11月19日、地裁包囲行動を闘いましょう。
 更に、決戦本部は「成田空港の機能強化策」反対の闘いを全力で闘ってきました。
1千ヘクタールの広大な自然を破壊する第3滑走路建設は、地元住民に移転を強制するものです。地域の農業を破壊するものです。航空機の離発着時間拡大で騒音下住民の睡眠を奪い、騒音地獄に叩き込むものです。4者協議会で「決定」はしたものの、これまで空港に協力的だった人々からも不安と怒りの声が沸き起こっています。「これを許せば24時間運用で生活も地域社会も成り立たなくなる」と立ち上がっています。そして、反対同盟への共感と市東さんへの連帯が生まれています。
 これからの三里塚現地闘争は重大です。機能強化策との闘いと一体で、「国策の強行」から何としても市東さんの畑を守りましょう。現地への日常的な結集が千葉地裁を追いつめ、強制執行を阻止する力になります。決戦本部は、千葉地裁で闘い、何よりも空港の完成を阻み続けている天神峰―東峰を守るために最先頭で闘います。
 三里塚闘争は、反対同盟の闘魂を貫いた先達が、半世紀にわたり全国のたくさんの闘いと共闘を築いてきました。決戦本部はその闘魂と歴史を継承します。「畑を取られるのは命を取られるのと同じだ」という市東さんの思いを我がものとして闘います。
 全国の皆さん、共に闘いましょう。

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