弾劾声明 06/09/15

弾劾声明

北延伸の認可・着工は生活破壊の国家犯罪

ただちに中止し暫定滑走路を閉鎖せよ!

三里塚芝山連合空港反対同盟
 成田空港会社は、本日、暫定滑走路北延伸の着工を地元住民の猛反対を押し切って強行した。過去何度も繰り返された「謝罪」と「強制的手段の放棄」の言葉は死語と化した。政府権力と空港会社はいとも簡単に公約を踏み破る。住民の命と生活はおかまいなしだ。事業計画の変更に継ぐ変更で犠牲を強いる政府・国交省と空港会社に、反対同盟は激しい怒りを抑えることができない。北延伸着工を徹底弾劾し、全国の人々に延伸阻止・空港廃港の新たな闘いへの決起をよびかける。

 反対同盟は北延伸の違法・不当を世に問いかける。
 民家上空40メートルでジャンボ機を飛ばすという殺人的暴挙をどうして許せるか。すでに事業認定が失効し収用できなくなった農地を、耕作者保護の農地法を使って取り上げる暴挙を許せるか。地区住民の入会権を認め再三保全を約束した「東峰の森」を一方的に破壊できるのか。当初計画より滑走路を1キロも北にせり上げながら、騒音区域の一方的線引きで地区を分断し移転を迫る不当が許されてよいのか。空港施設の下にすれば掘り起こすことのできないゴミ処理場(クリーンパーク)を、ダイオキシンもろとも埋め立てる不法を認めてよいのか。
 敷地内では鉄のフェンスが地区を覆い、私服警官が農家を24時間監視し威圧している。
北延伸の認可・着工こそは閣議決定以来40年の計画破たんと違法・不当の集大成であり、憲法が保障する基本的人権を踏みにじる国家犯罪である。この三里塚への攻撃は、日本を戦争のできる国とするために労働運動や反戦闘争、抵抗闘争を根こそぎにする改憲攻撃の先取りである。反対同盟は改憲のための闘争つぶしと成田空港の軍事化に反対して闘う決意である。
 市東孝雄さんの耕作権解除に係る堂本知事の諮問(しもん)と農業会議の決定は、収用権限を失った政府と空港会社に成り代わり、知事が農地強奪に道をつけることを意味する。反対同盟は堂本知事による農地強奪粉砕・北延伸着工阻止の9・17現地緊急闘争に決起する。10・8全国総決起集会を開催し、改憲と北延伸に対する総反撃の狼煙(のろし)とする。全国の心ある人々がともに立ち上がることを呼びかける。
2006年9月15日

  

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