9月21日に千葉県堂本知事が市東孝雄さんの農地取上げる「許可決定」を出す

9月21日に千葉県堂本知事が市東孝雄さんの農地を取り上げる「許可決定」
を出したことが分かりました。

 記者発表もしないでこっそりと文書を成田市農業委員会に送付したそうです。「農地法による農地強奪」という歴史的大罪を犯した堂本知事は、未来永劫三里塚と全国の農民たちから指弾されることになるでしょう。

■全国の仲間の皆さん! 戦いは始まりました。ありとあらゆるご支援をどうか宜しくお願いします。
(知事決定への反対同盟の抗議声明を掲載します)

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耕作者の正当な権利を奪う

堂本知事の小作権解除許可決定を徹底弾劾し

不当な決定の撤回を求める

三里塚芝山連合空港反対同盟

 天神峰の専業農家・市東孝雄さんの耕作地取り上げのための成田空港会社の申請について、堂本知事は21日付で許可決定したことが報道された。空港公団(会社)による18年前の無断買収を始め違法が累積するこの問題について、耕作者本人と弁護士の調査要求を聞き入れず、公開質問にも答えず、耕作者の正当な権利を一方的にはく奪する知事の決定は、まったく認めることができない。
 この問題は強引に造った欠陥誘導路を真っ直ぐにする空港問題として報道されているが、これ以前に農地と農民・耕作者の基本的な権利に係わる大問題である。
 同農地は市東孝雄さんの祖父によって開墾され、以来3代90年にわたって休むことなく耕されてきた。あろうことかこの農地を、空港公団(会社)は18年前に耕作者の市東さんには無断で旧地主から買収し、その事実を隠すために15年間、地代を旧地主にだまし取らせてきた。これは耕作者と農用地の保護を目的とする農地法と農業委制度に根本から違反する。
 これら違法の累積の上に、契約を一方的に解除する(取り上げる)手続きが知事によって強行されたのである。このような理不尽はとうてい許せるものではない。
成田空港では事業認定が効力を失い、土地収用法で農地を取り上げることができなくなった。政府は過去の非を謝罪し「強制的手段の放棄」を公約した。しかし今回の知事の許可決定は、強制力による農地取り上げをふたたび現実のものとすることを意味する。国家事業だからといってこうした違法・不当がまかり通ればこの社会はなりたたない。
 違法な売買の上にたつ違法かつ強引な耕作権のはく奪、──これがこの問題のすべてである。耕作者の正当な権利を奪い、農地強奪に道を開く知事の許可決定を徹底弾劾するとともに、その撤回を強く求める。

 2006年9月23日

  

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