●本部裁判、求釈明の応酬(10/19)

p061019.jpg
弁論後の記者会見に臨む北原鉱治事務局長(19日 自治会館)

――裁判長「現場検証不要」示唆で、同盟側強く反論

■10月19日、千葉地裁において天神峰現闘本部裁判の第13回口頭弁論が開かれました。裁判は、地上権をめぐる本格的な立証に入る前の段階ですが、第11回弁論(5月)で新たに就任した仲戸川隆人裁判長による裁判の不当な早期結審の動きが浮上してきました。
■この日の弁論では、原告・空港会社側が、あたかも反対同盟が以前の別の裁判で現闘本部の地上権を主張していなかったかのようなケチツケを行った(準備書面11=7・3付)ことに対して、反対同盟側の全面的な反論(準備書面13)が行われました。


■さらに「準備書面14」では地上権主張の補強として、旧地主である石橋政次と1988年に賃貸借契約を結んでから18年が経過し、仮に契約時点で地上権(賃借権)が成立していなかったと仮定しても、時効によって反対同盟が取得していることが明らかにされました。
■この日の弁論も、目立ったのは仲戸川裁判長が「現場検証が不要となった場合は…」云々をくり返し、空港会社側の立場から「論点整理」を急ぐ訴訟指揮を見せたことです。同盟弁護団は、この問題は「旧建物は解体・吸収された」とする原告主張に反論する不可欠のものだと改めて強く主張しました。葉山弁護士は、「検証の問題は、仮に不要と結論づけられれば上級審への抗告もありうる」との立場を明らかにしました。
■弁論終了後の「支援する会」例会では、萩原進・事務局次長が「本部裁判は市東孝雄さんの農地取り上げを阻止する闘いと一体だ。さらなる支援陣形強化を」と訴えました。また、支援する会会費は現在167個人・40団体から寄せられていることも報告されました。
■この日も、関西から東灘住民の会の松原さん、群馬から青柳晃玄さんら遠路はるばる傍聴にかけつけて下さいました。有り難うございました。なお、次回弁論は12月14日(木)に行われます。

  

カテゴリーにもどる

           
  • News