●ダイオキシンは出たのか出ないのか?

●ダイオキシンは出たのか出ないのか?

 違法な「覆土」は絶対許されない


   市は「水質検査」の詳細を公表すべき

【10月27日報道】成田国際空港・暫定平行滑走路を北に延ばして2500m化する「北伸」に伴う、成田市の最終ゴミ処分場「成田クリーンパーク」の移転問題で、同市が環境調査を依頼した外部コンサルタントの水質検査の結果、対策の必要がある半分以下の数値だったことが26日、分かった。同市の関係者は今後、調査結果を総合的に判断するとしているが、埋め立て地に土をかぶせて埋蔵する可能性が高くなった。
 同クリーンパークは清掃工場の焼却灰などを埋め立てており、1989年4月から運用を開始した。同滑走路北端と東関東道の間にあり、北伸による航空保安施設予定地となっている。移転に伴い、同市は現在埋め立てられているゴミの処理について、土で覆うか、掘り起こして別の場所に埋め立てるかを、調査結果を踏まえて決めるとしていた。
 調査結果は当初、9月末までにまとめられる予定だったが、検査項目が増えたために現在取りまとめ中。同市は12月15日に結果と最終的な処理方法を公表する予定。(毎日)

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■暫定滑走路「北延伸」の様々な違法性が露呈するなか、成田クリーンパーク問題でもNAAと成田市は猛毒のダイオキシンを埋め立てる違法転用へ動き出しました。外部コンサルタントに委託した水質検査で「対策の必要がある半分以下の数値だった」と報道されている問題は深刻です。「半分以下」なら地中に埋めてもいいのでしょうか。そもそも「外部コンサルタント」が調査したとされる場所や地形、調査方法、サンプルの数と密度等、すぐに公表されるべき情報が議会にも報告されずに隠されているのは何故でしょうか?

■5月17日に反対同盟が成田市環境部と交渉した際、環境計画課の芹山弘道課長は「浸出水(埋立地から漏れ出す水)がきれいになったことを確認して以降、2年間のモニタリング(監視)を廃棄物処理法は定めており、当然クリーンパークでもその監視期間が必要となります」と明言しました。現在の浸出水の汚染度(数値)に関係なく「2年間以上」の監視期間が法で定められているからです。クリーンパークの閉鎖―廃止には最低でも2年以上の期間が必要なのです。法を守る意志があるなら、保安区域内の工事はその後になされなければなりません。

■ところがNAAと市は「北延伸の09年開業に間に合わない」として、法を無視してでもクリーンパークの「覆土」による廃止・転用を急ごうとしているのです。反対同盟は10月23日の公開質問状送付につづいて、NAAと成田市の違法行為を許さないために、さまざまな角度から監視活動を強めることを呼びかけます。

  

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  • 新聞報道より