新聞報道より

2007年02月03日

●東峰の森を守れ

――東峰区が仮処分の申し立て却下に対して、東京高裁に抗告


東峰地区住民が高裁に即時抗告
 成田空港暫定平行滑走路(2180メートル)の誘導路新設に伴う森林伐採計画を巡り、滑走路南側にあたる成田市東峰地区の住民ら8人が2日、伐採禁止を求める仮処分申請を却下した1月23日付の千葉地裁決定を不服として、東京高裁に即時抗告した。  同誘導路は、暫定平行滑走路を北に延ばし2500メートル化する「北伸」の一環。同滑走路南側にある同地区を避けるように同森に通す計画で、完成すれば同地区は空港施設に囲まれることになる。  同地裁は1月、「同森の地権者らの入会権の成立は認めることができない」などと結論づけ、申し立てを却下した。
【2月3日付読売、毎日、千葉日報の各紙】

■東峰区は、1月23日に千葉地裁によって行われた東峰の森をめぐる仮処分申し立ての却下決定に対して、東京高等裁判所に抗告を行いました。 ■「決定」は、東峰の森を「当初から空港計画の敷地に組み込まれていた」という、間違った認識のもとに、申し立てを却下したもので、到底許せません。東峰の森は、今回の暫定滑走路の北延伸計画によって初めて「空港計画」に組み入れられたものです。これは東峰の森の保全を考えるときの前提中の前提です。東峰区の抗告はこうした点を指摘して、千葉地裁決定の取り消しを求めていくことになると思います。
■東峰区の抗告は当然のことです。千葉地裁決定は東峰の森をめぐるこれまでの経緯や実態をかえりみず、空港会社の主張を鵜呑みにしたもので、即座に取り消されるべきものです。
■NAA(成田空港会社)は2月中旬にも森の伐採を強行する意向であることが新聞でも報じられています。現地にかけつけ、東峰区住民とともに東峰の森を死守することを訴えます。

2007年01月24日

●「東峰の森」仮処分申請却下を弾劾する

新聞各紙
仮処分申請却下を伝える新聞各紙(1月24日)

 暫定滑走路のあらたな誘導路建設のために、東峰地区住民にとってかけがえのない「東峰の森」を伐採しようという計画に対して、住民が工事による土地の現状変更禁止(伐採の差し止め)を求めた仮処分申請に対し、千葉地裁(滝沢孝臣裁判長)は全く不当にも申請を却下する決定を下しました。
 「東峰の森」が今もなお、東峰地区住民の営農と生活にとって密接不可分であり、伐採によってどれほど多大な影響を及ぼすのか、ということを全く無視した実に許し難い決定です。そもそも空港会社はこの「東峰の森」に関して東峰地区住民に「区民の同意なくして、一方的に現状変更を伴う計画は策定しない」と繰り返し繰り返し確約してきたのです。それを一方的に反故にしようという行為を、ただただ政治的に追認しようという裁判所の決定は断じて許すことは出来ません。

 東峰地区住民、および弁護団から発せられた声明を転載します。(gifファイルです)

声明

2007年01月12日

●危険きわまりない工事は即刻中止すべき

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1月12日付千葉日報

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1月12日付朝日新聞

 暫定滑走路の北延伸工事の再開が報じられました。新聞でも報じられている通り、日中飛行機が飛んでいる間は大型重機を使うことができないため、文字通り夜間の突貫工事です。それで国道のトンネルを付け替えるという難工事をやろうというのです。実に安全を全く無視した無謀な工事です。
 仮に工事が完成したとしても、大して便数が増えるわけではないことは、空港会社自身が認めています。それなのに330億円もの巨費を投じ、危険な突貫工事を連日やろうとしています。
 こんなデタラメな工事に公共性のかけらもありません。
 北延伸工事のねらいはただひとつ、反対農家をつぶすことにあります。反対農家をつぶして叩き出し、南にも延ばして3000メートル滑走路にしようというのが本音です。地元住民を無視したこのような危険な工事は即刻中止すべきです。
 反対同盟はこのような北延伸攻撃に決して負けません。暫定滑走路を閉鎖に追い込むまで闘う決意です。