●ダイオキシンの全量撤去を拒否する成田市の決定を弾劾する

――「成田クリーンパークを覆土で空港用地に転用」

追求する反対同盟
反対同盟が5月17日に成田市環境部を追求した時の写真

■12月20日、成田市は成田クリーンパーク(一般廃棄物最終処分場)を空港用地に転用する問題で、「覆土(土をかぶせる)」による閉鎖方針を明らかにしました。
■これは反対同盟が求めてきた「ゴミの全量撤去」を拒否する許しがたい決定です。クリーンパークに埋まっている焼却灰にはダイオキシンが大量に含まれています。このことは市の環境部も認めました。万が一にもこのダイオキシンが漏れ出せば、成田市十余三、小泉、天神峰、東峰地区などの地下水が汚染されて、住民の生命と健康が危険にさらされます。また、「ダイオキシン汚染」という風評が立ったら地域の農産物は大変な被害を受けます。

■「覆土」による閉鎖では、もろいゴムシートが破れてダイオキシンが漏れ出す危険は避けられません。だから、「全量撤去」を求めてきました。しかし、市は要求を拒否し一方的に「覆土による閉鎖」という方針を決めたのです。
■その理由は、期間と費用がかかりすぎることです。2009年の北延伸に間にあわなくなってしまうのです。すべてが「北延伸」優先なのです。クリーンパークの閉鎖問題が浮上したのは、空港会社が、住民無視の理不尽な暫定滑走路北延伸を決めたためです。「北延伸のためにクリーンパーク用地が必要になった」という、このデタラメな要求を市は拒否すべきなのです。
■クリーンパークは「閉鎖」したとしても、簡単には空港保安用地に転用はできません。2年間以上の監視(モニタリング)期間を経て、排水がきれいになったことが確認できないと処分場を「閉鎖」はできても「廃止」はできず、それまでは空港用地への転用はできません。
■反対同盟は成田市に「覆土による閉鎖」方針の撤回を求めます。この「2年間以上のモニタリング」を厳格に「監視」しつづけるとともに、あくまで全量撤去を求めて闘います。

  

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