第７回目の公開質問状を送付
――空港用地に転用したら毒物は掘り返せない
成田クリーンパーク
■反対同盟は１月２６日、クリ−ンパーク（一般廃棄物処分場）の閉鎖問題で、成田市に対して第７回目の公開質問状を送付しました。昨年１２月２０日、市が議会の全員協議会に「覆土による閉鎖」の方針を表明したことに対して、抗議し、質す趣旨です。
以下、全文
公開質問（７回目）
成田市長・小泉 一成 殿
三里塚芝山連合空港反対同盟
事務局長・北原鉱治
昨年１２月２０日、成田市は成田クリーンパークの閉鎖方法について、「覆土」によって行う旨、全員協議会で表明しました。この問題は、暫定滑走路の北延伸に伴って持ち上がってきた問題です。埋めたら掘り返すことのできない航空保安区域の下に、ダイオキシンなどの毒物をそのまま埋め立てる「覆土」には環境破壊の重大な危険があり、絶対に認められるものではありません。以下７回目の質問をします。
【１】 議会手続きについて
�〇垉腸颪料完�協議会に対して、市の方から「覆土で閉鎖」の方針が表明されましたが、この方針は成田市の最終決定であるか否か明らかにされたい。
��経済環境委員会における審議が必要と考えるが見解を伺いたい。
【２】「覆土による閉鎖」を表明した根拠について
�� 滑走路先端の保安区域に位置し、埋め立てたら掘り起こすことのできない地点にダイオキシンを含むゴミを埋め立てることは危険です。よって、空港用地とする場合には「全量撤去」によるしかありません。この方針を採用せず「覆土による閉鎖」を表明した根拠が明らかにされていません。納得のいく説明を求めます。
�� 「覆土による閉鎖」後に、毒物の漏えいやそれによる環境汚染が発生した場合、空港の運用を停止して掘り返し、全量撤去することが担保されているのかについて明らかにされたい。
�� 調査報告書を得てから市の方針決定にいたる手順と手続きについて明らかにされたい。
【３】外部コンサルタントの報告書について
�� 報告書の９ページに「塩化物イオン濃度、電気伝導率が自然環境よりも大きめな値」と記述されています。これは、クリーンパークの遮水シートがすでに破れていることを示していると考えますが、見解を明らかにされたい。
�� 同じ９ページに「処理水は沈砂池を経由して放流されていることから、地下水、観測井に影響を与えている可能性がある」と記述されています。これはすでに地下水汚染が発生している可能性を認めている記述と考えますが、見解を明らかにされたい。
以上、２月５日までに文書にて回答下さるように要望します。
２００７年１月２６日
〒286-0111 （連絡先） 事務局長・北原鉱治 成田市三里塚115