●労働者と農民が力を合わせ改憲を阻止しよう

 2月4日「、都政を革新する会」旗開きで発言にたった萩原進さんは、以下のような労農連帯のアピールを発しました。

発言する萩原進さん
都政を革新する会の旗開きで発言する萩原進さん

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 成田では、市長の汚職があって予定外の市長選がありましたが、投票する候補者がいないのが残念です。杉並では、人民の立場、さまざまな問題をかかえた人の立場にたった人が立候補し、投票したい人がいるということがすばらしいことです。
 若い人の政治関心が低い。どの党もかわり映えがしないからです。杉並のような住民の利益を実現するような党があれば人々はついてくると思う。
 三里塚は40年闘い抜いてきました。今、戦争や軍備拡張に向かう攻撃が露骨になってきている時代を目の前にして、「戦後は終わった。すでに戦時に突入している」という感を深くしています。
 成田でもそうです。空港は平時には民間空港ですが、いったん有事となると一瞬にして軍事空港に変貌します。これは反対同盟が40年前から言ってきたことです。その警鐘を鳴らしてきた現実が目の前に迫っている。朝鮮半島でいつ戦争が勃発してもおかしくない情勢ですが、日米が共同作戦計画を作っていることが暴露されました。その計画を作るために、成田や関西新空港に、この春には米軍が調査に来るという情勢です。ホテルにはどのくらいの兵員が収容できるのか、物資の運搬や保管能力はどうかなどを調べるという。
 市の職員や空港の労働者が戦争に動員されるという時代です。
 2009年開業ということで、暫定滑走路の北延伸攻撃が行われていますが、その裏にはこういう問題もあったという事です。
 市東さんの農地取り上げ問題が、切迫しています。これは市東さんだけの問題ではない。三里塚だけの問題でもない。日本農民全体の問題です。農業切り捨てが一線をこえました。一定の規模以上の農家じゃないと農家として認めない、とでもいう政策が始まったのです。300万農家を40万にする。一説では14万にするという答申すら出されているといいます。
 食料自給はどうするのか。輸入でいいと言い切っています。現在豆の自給率は数%、牛肉も15%。これもどんどん下げる。オーストラリアとのFTAで、急激に下がるでしょう。北海道なんかは大変な状況になります。農民がデモに立ち上がっている。
 ここで勘違いしないでほしい。農産物が安くなることは労働者にとって、いいことなのか、ということ。農業切り捨ては労働者の利益になるのか。ぜんぜん違う。賃金を安くするための食料費下落です。賃金を安くするために農産物を食品を安くしているんです。ごまかされちゃいけない。
 労働者と農民は分断を打ち破っていかなくてはならない。手をつないでともに悪政を打倒しようじゃないですか。
 三里塚現地の話にもどりますが、成田クリーンパークという最終処分場の土地が北延伸のために必要だということで、ダイオキシンをそのままに土をかぶせて埋めちゃおう、という方針が決められようとしている。こういう理不尽がまかりとおろうとしているんです。いったん、汚染が判明しても空港にしちゃったらもう掘り返せません。しかし09年に開業しなければいけないから時間がないということで、無理をやってくる。
 東峰の森でもそうです。守ります、保護しますと約束した森を、都合が悪くなると反故ほごにする。
 収用法で40年かかってとれなかった農地を農地法でとる、なんてデタラメがどこの世界で通用しますか。
 このように考えると三里塚では、憲法の改悪が先取り的に来てるんです。
 しかし、歯をくいしばって抵抗すれば、必ず勝てるという実感ももってます。バブルの亡霊をおいかけるような政治じゃなく、地球をどうやって大事にするか、人間をどうやって大事にするのか、人間の尊厳をどうやって守り抜くのか、これが最も大事なことで、そのことが問題になるところまで、政治の危機というのは来てます。今までの常識をひっくり返した発想、闘いで政治を変えようではありませんか。

  

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