●3.25三里塚へ、全国から総結集を

――反対同盟から招請状を発す

 きたる3月25日、三里塚芝山連合空港反対同盟は「暫定滑走路北延伸阻止」「市東さんの農地を守ろう」「憲法改悪絶対反対」「成田空港の軍事基地化阻止」をメインスローガンに掲げ、全国総決起集会を開催します。全国からの集会参加を呼びかけるべく、招請状を発しましたので、以下に全文を掲載します。

       招請状

三里塚芝山連合空港反対同盟

 改憲攻撃を頂点とする安倍内閣の反動攻撃が本格化するなか、三里塚闘争は四十年の闘いの成否を決める決戦に突入しました。農地法で農地を取り上げて、朝鮮有事に成田空港を米軍の兵站基地にする大攻撃に対して、反対同盟は全国の労働者、農民、人民とともに敢然と闘う決意です。この新たな闘いへの突破口を切り開くために、反対同盟は3月25日に全国総決起集会を開催します。皆さんの大結集を訴えます。
 三里塚に対する攻撃は一線を越えました。1月29九日、農地取り上げの知事決定を不当とする市東孝雄さんの行政不服審査請求に対して、松岡農水大臣は「請求棄却」を決定しました。これは農地強奪のためのむき出しの国家意志そのものです。
 土地収用法の失効から十八年、「一切の強制的手段を放棄する」との政府公約から十四年、不屈の闘いに追いつめられた政府権力・空港会社は、ついに農地法で農地を取り上げるという非常手段に訴えてきたのです。旧地主を含めて一度として耕作したことのない者が、親子三代九十年耕してきた農地を、こともあろうに農民保護を目的とする農地法で強奪する――戦前と見間違うばかりのこの暴挙が、いったいどこで通用するというのでしょうか。
 地区住民が入会権を持ち、空港会社が重ねて保全を約束した「東峰の森」に対しては、2月26日にも破壊のための道路工事に踏みきることを、空港会社は通告してきました。暫定滑走路北延伸の新誘導路を造るというその計画は、萩原進さんの畑と東峰地区の西側半分を丸ごと空港の中に取り込もうとするものです。上空四十メートル飛行に続く国家犯罪というべき暴挙です。
 他方、日米共同の朝鮮戦争作戦計画5055を具体化するために、米軍はこの春にも成田空港周辺の実地調査に入ることが報道されました。朝鮮有事の米軍兵站基地としての軍事的役割が具体的に動き出しています。
 反対同盟は四十年間不屈に闘い続けてきました。土地収用法を粉砕し、今なお国策の完成を阻止しています。常軌を逸した踏み込みは、追いつめられた果ての非常手段であり、違法と不当、不正義と矛盾に満ち満ちています。反対同盟は農民としての誇りにかけて、市東孝雄さんの耕作権はく奪攻撃を必ず粉砕します。反戦・反核、反権力の砦として、空港の軍事化を絶対に阻止する決意です。
 安倍内閣の改憲攻撃の裏で、戦後の民主化のもう一つの柱としてあった農地改革からの大転換が進行しています。農民切り捨て・農業つぶしの攻撃です。財界は「農業ビッグバン」を叫び、「2015年までに三百万農家を十四万経営体にすべき」(日経調提言)と主張しています。農地と農家を保護する農地法の廃止すら動き出しているのです。労働者に対する民営化と低賃金の資本攻勢と表裏一体で進行するこの事態こそ、農地法による農地とりあげという市東さんに対する攻撃の底にあるものなのです。
 全国の労働者、農民のみなさん。いま、全世界で戦争とグローバリズムに反対する怒りの決起が巻き起こっています。イラク反戦4周年にあたり3・18全世界一斉デモが闘われます。この闘いに連帯して動労千葉が春闘ストを提起しています。労農連帯の旗を掲げて反対同盟は立ち上がります。その闘いの高揚を引き継ぎ、3・25三里塚へ、全国から総結集するよう呼びかけます。
 2007年2月22日

   記

【集会名称】
暫定滑走路北延伸阻止 市東さんの農地を守ろう
憲法改悪絶対反対 軍事基地化阻止
 3・25全国総決起集会
【日時】3月25日(日)正午
【会場】成田市天神峰 反対同盟員所有地
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟

集会会場案内図

  

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