〃三里塚つぶし〃に怒りの集会とデモ

――5・12緊急集会に労農学が駆けつける

戦闘的なデモを展開

■5月12日、反対同盟が呼びかけた緊急集会に、動労千葉、婦人民主クラブ全国協議会、全学連など110人の労農学が結集して、東峰の森伐採、市東さん耕作権裁判での反動的訴訟指揮、一坪共有地強奪裁判での抜き打ち結審など、連続する〃三里塚つぶし〃攻撃に反撃ののろしを上げました。
■会場の萩原進さんの清水の畑に集まった首都圏の仲間は東側の森を見て怒りの声を上げました。北東方向の樹木がなくなっているのです。少し視線の位置を高くすると萩原進さんの畑がまでが見えます。つまりその方向にむけて約70メートル幅で、木が切り倒されているのです。東峰区住民の怒りを参加者全員が共有しました。


伊藤信晴さん
■司会の伊藤信晴さんが叫ぶように開会を宣言しました。「東峰の森伐採、反動的訴訟指揮は全人民に対する愚弄だ。東峰区の怒りを共有して今日の闘いを戦闘的にやりぬこう」と呼びかけました。

北原鉱治事務局長
■まず、北原鉱治事務局長が発言に立ちました。「みなさん、この現場に立って東峰の森の惨状を見て何を感じますか。空港会社の黒野社長が何度も謝罪し、反省し、森を残すと約束をしておきながらこの惨状です。こういうことが人間として許せるのか」「今の日本の政治は腐りきっている。三里塚はふたたび決戦に入った。こういうやり方をされて、41年間闘ってきた三里塚が黙っていないという決意を今日の闘いで示そう」と激しい調子で権力、空港会社を弾劾しました。

萩原進事務局次長
■つづいて、「森伐採」に関わる当事者の萩原進事務局次長です。「先日、『2008年から株式会社が農地を取得できる』、という方向に法律を変える、との政府方針が発表されました。農地改革の全面転覆です。こんなことを許したら農地は商品になり、投機の対象になる。農業は壊滅です。また、昨日商工会議所などが。暫定滑走路は2500メートルでも足りない、3500メートルにすべきだという大会を開きました。3500メートルにするということは東峰区を抹殺する、死に追い込むということと同じ意味です。出席した黒野社長は『大いに期待する』などと発言した」と権力側の焦りに満ちた攻撃を明らかにしました。そして次のように言い切りました。「敵がそのように来るのなら、こっちもやってやろうじゃないか。我々が答えを出してやる。どっちが追い込まれているのかということを。どんどん成田空港を衰退させてやる。どんどん没落させてやる。空港内の労働者と連帯すれば廃港も夢じゃないんだ。全人民に訴えて訴えて訴えて大きな輪を作ろう。労働者・農民が今こそひとつになるときだ」とアピールし、参加者を鼓舞してしめくくりました。

鈴木幸司さん
■鈴木幸司さんも「41年何のために闘って来たのか、最大の決戦期が来たと言っていい。支配階級を叩きのめすまで、何年でも闘いぬこう」と檄を飛ばしました。

市東孝雄さん
■市東孝雄さんは、「商工会議所の会長はいけしゃあしゃあと『3500メートルにしたい』などと言い放った。冗談ではない。われわれの力を見せてやる時だ。私の耕作権をめぐるひどい裁判も許してはおかない。東峰の森伐採の問題と一体で反撃していく」ときっぱり決意を表明しました。

後藤俊哉さん
■参加者は、いつにない激しい調子の同盟の発言に決意が高ぶっている様子でした。動労千葉の後藤俊哉特別執行委員は「動労千葉のストライキは三里塚から始まったようなもんです。ジェット闘争がそうじゃないですか。その三里塚絶対に勝たなければいけないんです。国鉄の分割・民営化だってそうです。何が民営化ですか。200人の自殺者を強制したんですよ。10万人も首を切ったんです。労農連帯でもっともっと人を集めて勝利しましょう」と激励してくれました。
■さらに婦人民主クラブ全国協議会の仲間は「闘いが一番楽しかった、という大木よね精神を私たちの精神に、『労働者こそ世の中の主人公だ』を合言葉に前進していきましょう」と元気あふれるアピール。
そして、福日労の労働者が戦闘的な決意表明をしました。最後に、中核派、解放派、統一委員会、蜂起派の発言。

鈴木謙太郎さん

■鈴木謙太郎さんが「労農学の数を集めるのが宿題です。さらに闘いがつづきます。戦闘的なデモを展開して国交省、空港会社を圧倒しよう」と行動提起を行い、団結がんばろーでしめくくりました。
■デモは、小見川県道から東峰区の部落の中へ、熱い訴えを展開しつつ貫徹しました。
■闘いはいよいよ正念場です。裁判闘争、現地闘争ひとつひとつを決戦としつつ、軍事基地化反対の闘いも全力で推進していく決意です。反戦・反権力・抵抗の砦・三里塚への支援をお願いします。

  

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