●「東峰の森」伐採禁止を求める仮処分棄却に東峰区が抗議声明

――「私たちは東峰の森に入会いつづける」

伐採された東峰の森
伐採された東峰の森(中央の木がなくなった部分=6月5日撮影)



■6月12日、東京高等裁判所第19民事部の青柳馨裁判長は、東峰区が東峰の森の伐採禁止を求めていた仮処分の即時抗告について、棄却の決定を下しました。東峰区と仮処分弁護団ははこれに対して6月23日、抗議声明を発出し、青柳裁判長と東京高裁を弾劾しました。
■そもそも1月23日に行われた一審千葉地裁の棄却決定がでたらめでした。滝沢隆臣裁判長は「東峰の森は最初から空港計画に含まれていた」だから「東峰区と交わした「東峰の森の保全の約束は契約としては成立していない」、それゆえ、「伐採を禁止する理由はない」と、「仮処分申請の棄却決定」を強行しました。東峰区はこの点を最大の問題として、2月2日即時抗告を行ったのです。
■今回の高裁決定で、青柳裁判長は、この最大の問題点についてどう言っているでしょうか。東峰区の主張は認めたのです。ところが、結論は何も変わらないのです。
■さらに空港会社の約束違反について、青柳裁判長は、次のような論理以下のコジつけで二重にかばっています。
■「何らかの事情の変更が生じた場合には、約束が、撤回される余地があることは東峰区も暗黙の内に了解していた」旨述べて、東峰区側が「事情変更の場合には東峰の森は伐採してもかまわない」という暗黙の了解を与えていたとしているのです。
■冗談ではありません。部落の命とも言うべき東峰の森について、東峰区が、これを「伐採してよい」などと、了解を与えるはずがありません。青柳裁判長は何を根拠にこのようなウソを「決定」の中で公然と述べているのでしょう。
■抗議声明は「高裁は司法としての役割を果たすのではなく、同社のだまし、詭弁を積極的に擁護したことに憤っている。私たちは決して屈しない。同森に入り会い続ける」としめくくっています。空港会社と東京高裁は、またひとつ、空港反対農民を止むに止まれぬ闘いに奮い立たせる国家的犯罪行為をつけ加えたのです。
■私たちは東峰区の抗議声明を支持し、連帯して暫定滑走路の閉鎖まで闘います。

  

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