●〃まともな審査を行っていなかった〃

千葉県側の処分過程(耕作権解約許可決定)のデタラメを暴く ――市東さん違憲訴訟、第2回口頭弁論に多数の傍聴


「今日は年頭ですので団結ガンバロウをやりましょう」(報告会)

■1月15日午前11時から、市東さんの農地取り上げ違憲訴訟第2回の口頭弁論が闘われました。今回も動労千葉を先頭に80人余の労農学が大挙、傍聴にかけつけてくれました。

■11時から始まった弁論では市東さん側代理人が、11月30日付求釈明に対して出された昨年12月28日付千葉県側の答弁書を追及しました。答弁書で答えている「耕作権解約許可決定」を下した畑の位置特定について、その根拠を正したのです。
■市東さん側代理人が「答弁書では、位置特定について、空港会社の主張をおうむ返しにする主張をしています。ところが、その根拠としている境界確認書、同意書について、『この書面は一体だれが書いたのか』という求釈明に対して『筆跡は藤崎政吉氏と思われる』『境界を示すクイも9本あったと思われる』などと答えてきています。しかし、これは法廷に提出する文章とは言えない。『思われる』などというあいまいな言い方は裁判用語にはない。肯定か否定かの2つだけです」と問い質すと言を左右に逃げ回ることしかできませんでした。
■民事第3部・堀内明裁判長は、市東さん側のいっそうの求釈明要求に対して、裁判の中身の主張をして下さい。求釈明はそれと並行してやりましょう」と早くも早期結審策動の姿勢をあらわにしてきました。市東さん、弁護団、傍聴団はこれを徹底弾劾しました。
■この後、場所を千葉県弁護士会館に移して記者会見、報告会が行われました。まず原告である市東孝雄さんが「今年も裁判闘争が始まりました。大勢来ていただいて心強いです。向こうは境界確認書、同意書で畑の特定はできているんだ、という態度できて行きますが、これから弁護団とも協力して、この点を追及していきます。私自身も主張していきます」というあいさつが行われました。
■葉山岳夫弁護人、一瀬敬一郎弁護人からの法廷の説明の後、裁判報告会に入りました。北原鉱治事務局長が「08年また新しい気持ちで闘って行きたい。市東裁判は負けることの許されない裁判です。がんばりましょう」とあいさつがありました。鈴木幸司さんも「市東さんの問題はみんなの問題です」という檄。


「農地は私たちの命です」と訴え80人が傍聴券を求めて並んだ

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■支援者の発言に移り、関西実行委の安藤真一さんが「新たな三里塚写真展、三里塚公開講座から3・30の大結集へ闘いを開始しています」とう決意亜表明。市東さんの農地取り上げに反対する会から共同代表の井村弘子さんが「今日の裁判を聞いていて裁判長の態度が気になりました。裁判長はウソのかたまりで進行させていくのか、みんなで監視しましょう」と発言しました。動労千葉の滝口誠特別執行委員は「12日の動労千葉旗開きで、北原事務局長、関西実行委の永井満代表が、1981年3月のジェット燃料貨車輸送阻止闘争を生き生きと語ってくれました。動労千葉も81年3月の精神に立ち返ってぼろぼろのJR体制打倒に決起します」と発言し大きな拍手で迎えられました。
■発言は他に、北総の米農家、群馬県実行委の青柳晃玄さんとつづきました。農家の方は「市東さんの問題と農地法改悪の策動は一体です」、青柳さんは「裁判というのは入り口のところで、徹底的に求釈明闘争をやることが肝心です。徹底的に追及しよう」とそれぞれ決意に満ちた発言が行われました。
■最後に萩原進事務局次長が「この裁判は重大で大きな裁判です。人命を省みない分割・民営化攻撃、農業で言えば食の安全を無視した農産物自由化〜農業破壊の攻撃に労働者と農民が団結して立ち向かうときです。さらに闘いを強めよう」としめくくりました。
■違憲訴訟の次回期日は4月15日(火)午前11時からです。市東さんの不法耕作でっち上げ裁判は3月3日(月)午前1030分からです。取り組みをよろしくお願いします。


千葉県弁護士会館での裁判報告会


  

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  • 市東さんの農地強奪阻止行政訴訟