●農民交流会に参加して(投稿)

■毎年行われている農民交流会が、今年も1月末に福島で行われ参加してきました。関東近辺で農業を営み、三里塚闘争を支援している農民の有志十数人.が集まって、今日の農業・農政問題等についての研究と交流会を行いました。参加者は、米農家や酪農家、果樹栽培農家や花農家など様々でした。

■テーマは主に、今日強まっている農業・農民切り捨て攻撃の問題で、政府の農政改革・農政動向の実態などを中心にした報告と討論が行われました。とりわけ冒頭、今日の農業を取り巻く内外情勢が極めて危機的実態であることについて提起されました。世界の食糧危機を背景にしながらも政府は資本主義の延命をかけて争闘戦を展開し、トヨタ自動車をはじめとする工業製品の輸出のために農業を犠牲にした農政を強行し、戦後農政を大転換する農業潰し・農民切捨て攻撃を強めている実態等についての提起が行われました。さらに「食糧危機と農政改革」、「農政改革による農業・農村の破壊」、「農政動向]等々についての提起と討論と討論が行われました。
■米作農家からは大規模農家ほど経営が危機的状態にあることの実態などが明らかにされ、政府の「担い手新法」など大規模農家育成の農政改革は早くも破綻し、見直しに追い込まれていることについて討論が行われました。また、「戦後農政の大転換」攻撃として耕作者主義解体、所有権と利用権のきりはなしによる株式会社の農業参入自由化など農地法の解体が強行されようとしていることや、FTA,EPA問題などが討論されました。
 このように様々な農業潰し、農民切捨ての政策に踏み切った今日の政府の攻撃に対しては、90年にわたって耕作している市東孝雄さんの農地を「農地法」を使って取り上げようとする攻撃との闘い、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の運動や裁判闘争に全力で取り組むことが確認されました。


昨年11・4集会には、反対同盟のむしろ旗のもと、
農民交流会のメンバーが参加した
 交流会では参加者各自から自分の農業の現状などが報告されましたが、農民として生き抜くために必死に頑張っている切実な実態が強く感じられました。そして農業をとりまく厳しい情勢の中で、農民切り捨て攻撃に立ち向かって全国の農民に呼びかけて闘っていくこと、及び年1回発行されている「ゆい」(18号)を今年も貫徹することを確認して交流会は終わりました。

  

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