●星野文昭さんの絵画展に参加して(投稿)

 千葉県で初めて星野文昭さんの絵画展が行われるというので初めて参加した。星野文昭さんは、1971年11月沖縄決戦の渋谷暴動闘争でデッチ上げられ、無実にもかかわらず無期懲役で33年も牢獄に閉じ込められている反戦活動家だ。三里塚にとっても縁が深い。1971年7月仮処分阻止闘争、同9月20日の大木よねさんへの代執行阻止闘争で逮捕された。市東孝雄さんの家の前の畑には星野さんとの連帯を示す「星野の木」が植えられており、すくすくと育っている。

 絵画展の会場は船橋駅の近くであったが入場者は、新聞報道を見て来たとかビラまきのチラシを見て来たという人がけっこういた。会場の建物の前の交差点でのビラまきもかなり効果があったように思う。絵画展の合間に2人で30分ほど2回ビラまきを行ったが、受け取りも良く300枚ほど配った。用意していたビラ500枚が2日でほとんどなくなり3日目からの分は増刷することになった。
 会場に入った瞬間、飾られた数十枚の絵画全体がかもしだす柔らかな優しい雰囲気に包まれた感じがしました。「詩画集」の本で見たことはあるが、やはり会場に飾られると本とは違った温かみで圧倒されるような感銘をうけた。1つ1つ見ると、大変写実的で繊細な柔らかいタッチで描かれているのがよくわかり、改めて感動した。
会場にいたのは3時間余りだったが、入場者の中にはいろいろな人がいた。こういうでっち上げがあるのを初めて知ったとか、世の中にはこういうでっち上げ事件がけっこうあることを知っていて怒りを持っているという人もいた。中には、下のビラ配りのチラシを見て来たという4〜50代の男性は、或る事件があったすぐ近くを偶然通りがかった時にむりやり警察に連行されたことがある、という人もいた。結局疑いは晴れ関係ないことがわかって解放されたが、へたをすれば自分もでっち上げられたかもしれないし、いつ誰がでっち上げられてもおかしくない社会だと警察権力に対する怒りを表明していた。また、警察はでっち上げを絶対に認めないのはおかしいと怒っていた。いろいろ話し込むことができ、もちろん署名にも応じてくれた。署名を書いてくれる人もけっこういた。
この日絵画展に初めて参加したが、やはり絵画展を通して獄中33年の「星野」問題を知らしめて拡大していく効果がかなりあると実感した。千葉での開催は初めてということでしだが、この日の入場者も自分が想像していたよりは多かったし(他の地域との比較はわからないが)、反応も良かったと思う。 (K)

  

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