- 2010年10月 5日 23:05
10月21日の羽田国際化が迫る中で、成田空港の年間飛行回数30万回化が、連日悲鳴のように叫ばれています。小泉一成成田市長や相川勝重芝山町長は、形ばかりの「地元合意」に奔走し、30万回化を既定のものにしようとやっきになっています。
羽田の国際化は、昨年10月の前原国交相(当時)発言に見られるように、明白な航空政策の転換です。これまでの無理・無謀の結果、いきづまった欠陥空港ナリタの地位低下は、もはやとどめようもありません
追いつめられてあせった成田空港会社や地元経済界、地元自治体が、耐え難い騒音被害をないがしろにして、「はじめに空港ありき」の30万回化を大合唱することなど言語道断です。
小泉成田市長は「(30万回化が確定すれば)羽田一辺倒もトーンダウンできるはず」(千葉日報)と、30万回化の目的が羽田対抗であることをあけすけに語っています。その一方で、住民に対する説明では「30万回到達は当面先となる見通し」といって怒りや不安を抑えようとしています。
日本航空の倒産に見られる航空需要の落ち込みの中で、30万化の実現など、何か展望があってのことではありません。ただただ羽田に対抗し、成田の地盤沈下を覆い隠すために、強引な飛行回数の増加をはかろうというのです。
LCC(格安航空)を必死になって誘致し、2本の滑走路で、危険な同時並行離着陸をやろうとしています。なんら欠陥が解消されない「へ」の字誘導路で、これまでの信号機制御をやめ、ノンストップで走行させようとしています。この利益優先・安全無視は、昨年パイロットが死亡した貨物機事故を上回る大惨事をかならず招きます。
こんなデタラメな空港建設の最たるものが第3誘導路です。何の必要もない、市東さんに移転を迫るための工事を許しておくことはできません。
本日(10月5日)、成田空港会社は、市東さんの家の目と鼻の先で、囲っていた鉄板フェンスをはずし、新たなゲートをつくりました。文字通りの軒先工事です。市東さんの家の前の道路をトンネル化するために、代替道路を造ろうとするもので、市東さんの日常生活に大変な不便を強いる工事です。
反対同盟は、30万回化の押しつけに怒りや不安を募らせる騒音下住民、周辺住民のもとにビラを入れ、宣伝をおこない、10・10全国集会への参加を呼びかけています。破たんしてデタラメにデタラメを重ねる成田空港会社のやり方に、ますます闘いの正義と勝利を確信しています。
全国の闘う仲間の皆さん。10月10日、第3誘導路建設を粉砕する大結集を実現しましょう。
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