- 2011年1月12日 22:36
―萩原事務局長の方針提起(旗開き)
反対同盟は、昨年を勝利の年であったと総括しています。そのうえで今年一年、文字通り決戦の年です。
第一には、昨年の闘いを礎にしながら攻勢的・攻撃的に闘いぬきたいと思います。菅政権は彼らが体験したことない事態に追い込まれています。何一つ解決能力がありません。三里塚にしたって、沖縄にしたってそうです。医療問題、社会福祉問題どれ一つとっても解決出来るような状況ではありません。ですから凶暴な攻撃をやらざるをえない。
三里塚に対する森田知事の発言を見てください。リニアモーターカーを走らせるとか、カジノとか冗談じゃない。思いつきやパフォーマンスで言ってるんじゃないんですよ。三里塚空港がこのままじゃつぶれちゃう、どうしたらいいのか。韓国・インチョン空港に匹敵する人を集めなければならない。真剣に考えなければならないところまで追い込まれているんですよ。しかし、一兆円もかかるようなことが今の世の中で許されるのか。われわれにとってはものすごいチャンスです。だからわれわれは攻勢的に今までの殻を打ち破ってやり抜こう、これが今年の目標です。
第2は、原則的に闘うことです。闘争宣言でも言っています。「農地死守」で農地を武器にして闘う。一切の話し合いを拒否し、身体を張って、命を懸けて闘う。そういう闘いをやろう。まずわれわれが闘い、勝利する。そして一人でも多くの人を三里塚の大地に集め、この道を見て身体で体験してもらう。それで今までの生き方や今の社会を見つめなおしてもらう。そして「三里塚と一緒に闘おう、これが勝利の道だ」と感じてもらう。そういう闘いを今年はやろう。それができる年なんです。
第3に、三里塚はあらゆる階級・階層の人から支援を受け、すべての人に三里塚を課題として取り組んでいただいて45年勝利の大道を歩んでいます。多くの人民の闘いとして存在しています。農地取り上げ反対を掲げ、農業の問題として闘っている。あるいは空港の意味を問い、軍事空港粉砕、反戦・反核の闘いとして今こそ真価を発揮できる状況にある。国策だから人民は平伏せなどということに対して、これこそが正義の闘いなんだと言い切って闘うこと、声を大にしてわれわれが出て行くことが重要なんだと思います。
今年は動労千葉とともに、あらゆる戦線に一緒になって闘おうじゃないかと呼びかけたい。その旗振りを反対同盟が大きくやろうじゃないか。多くの戦線で、とりわけ沖縄に反対同盟の旗を掲げて闘いぬくことを実現したい。3月にむけあらゆる地域に三里塚を広げていきたい。
今日は、昨年を上回る150名を超える熱気ある旗開きができました。本当に感謝します。数日後の1月13日に予定していた団結街道仮処分の審尋を千葉地裁は取り消し、1月31日に終結するという書面を送りつけてきた。これは2月4日の現闘本部裁判と同じく裁判終結・反動判決に向けた動きとしてあるんだと肝に銘じて、この1月・2月の闘いをやりぬき、3月の集会の大結集を実現したい。ですから、休んでいる暇はありません。
現地的には、昨年年末、切り回し道路への切り替えを1月冒頭から始めると通告してきたことに対して、われわれはこれを受けて立ちます。現地闘争に立ち上がりましょう。これをやりぬき、裁判闘争を一体のものとして闘いましょう。
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