- 2011年5月 1日 20:32
最重要証人に対する反対尋問を認めず、立証に欠かせない実地検証を却下。あげくに、書記官を含めて法廷では誰も聞かなかった「結審」や「判決期日」がこっそり調書に書き込まれ、後日、代理人に通告される!
──こんなデタラメが東京高裁で行われています。私たち三里塚の農民は、井上繁規裁判長(第15民事部)の訴訟指揮に抗議し、弁論の再開を求めています。
この裁判は、三里塚(成田空港反対闘争)の闘争拠点をめぐる裁判です。
三里塚の農民闘争は、不当な農地収用と45年間闘い、今も空港の完成を阻止しています。成田空港は構造的欠陥をかかえゆきづまりました。おいつめられた空港会社は、ふたたび闘争拠点を暴力的に破壊し、農地をとりあげようと動き出しています。それがこの現闘本部建物の撤去を求める裁判です。
……(中略)……
いま福島第1原発の人災が、福島県を中心に農畜産業・漁業を徹底的に破壊し、人々を不安に陥れています。原発も成田空港も、開発行政と企業の利益優先の産物です。
そして3・11の大震災をもってそうした政治のあり方や、「安全神話」は崩れました。この崩壊は大企業や官僚の言葉を鵜呑みにしてきた裁判(司法権力)においても同じです。
反対尋問すら認められない裁判は、裁判とは言えません。迅速裁判は拙速・えん罪裁判です。
私たちは、行政にへつらう司法の腐敗と闘っています。井上裁判長は、口頭弁論を再開せよ! 仮執行宣言による建物破壊は絶対に許さない!
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4月27日支援連絡会議は、5・20天神峰現闘本部裁判控訴審判決闘争に向けて、東京高裁前でビラまき街宣をおこないました。
上に記した一文が、ビラの一部です。井上繁規裁判長(第15民事部)はとんでもないデタラメな訴訟指揮で、判決を強行しようとしています。
国策に追随して「原発安全神話」を後押ししてきた司法権力。そのあり方が問題になっている今、国策に与して農地を取り上げ、反対同盟をつぶそうとする国策裁判を許すわけにはいきません。
被災地支援・反原発と一体の闘いとして、5・20反動判決阻止へ!文字通り霞ヶ関を揺るがすデモに立ち上がりましょう。結集よろしくお願いいたします。
ビラは こちら
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