- 2012年3月31日 23:36
―あらゆる人々の力で市東さんの農地を守る運動を
―基調報告 萩原進事務局次長(3・25全国集会)
福島集会の成功を受けて、日本・世界各地で反原発闘争が巻き起こっている。政府は、ドサクサ紛れにTPP、沖縄の基地強化、動労千葉の外注化・拠点つぶしの攻撃、教職員の日の丸・君が代攻撃、公務員の減給・リストラ攻撃をしかけている。あらゆる階級・階層が闘わなければ死を免れない情勢を迎えている。国策・国益がどういうものか、今日はっきり見ることが出来る。「国策・国益くそ食らえ、これこそ人民に死をもたらすものだ」と胸を張って闘いぬいて行こうではありませんか。明日にも戦争を遂行しようとする態勢を沖縄は迎えています。沖縄県民の闘いを本土の人民が闘いぬいて行く事で、沖縄の闘いも発展する。その旗振りを三里塚がやります。
2月に福島の農民とともに全国農民会議を設立しました。TPPは農民だけの問題だけでなく全人民の課題ですが、農民がこの闘いを引き受ける。生きられない福島の農民、彼らと一緒になって農地を奪還する闘いを展開する必要があるんだと立ち上げました。福島と三里塚の農民が手を携えて全国の農民に訴える。今おかれているそれぞれ立場から立ち上がろうではないかと訴えていきます。
労働者人民の怒りのマグマが爆発するときです。3・11郡山集会の各発言に感銘しました。原発事故は災害ではない。人災です。犯罪です。だから許せない、と福島の人は訴えている。一切の責任を政府・東電に取らせる。福島では、作りたくても作れない農地、作っても食べられない作物、目の前の食べ物が食べられない、そういう状況に置かれている。権力は、福島の農民・住民と三里塚が結びつくのを恐れている。福島、沖縄、労働者の連帯の柱が三里塚に立ちました。この炎をもっと大きくしてあらゆる闘いを共同して闘うことを願っています。
三里塚は反戦闘争です。アメリカの軍事戦略の下では、民間空港は皆、軍事空港とみなしています。成田も南スーダンPKO派兵で迷彩服を着た自衛隊員と戦闘車両の輸送に使われた。2月に続き、5・6月にも本体派兵があります。三里塚は軍事空港反対の闘いを大きく位置づけて闘いたいと思います。
市東さんの農地強奪は、TPPや復興特区における資本家の利益追求のための農地取り上げと通じるものがあります。絶対に許すことは出来ません。市東さんの裁判は、重要な局面に来ています。NAAのでっち上げ・偽造で固められた裁判です。国策裁判として押し通して、取上げようとしている。これを打ち破るのは民衆の力です。裁判所を包囲するために力をお貸しいただきたい。
労農同盟の絆をもっと強くしよう。全原発廃棄、再稼動を阻止しよう。政府・東電の責任を徹底追及しよう。第3誘導路建設阻止、市東さんの農地を守る運動をあらゆる人々に呼びかけて、現地闘争を発展させよう。鈴木謙太郎の遺志を絶対引き継いで、三里塚闘争を勝利させます。
- Newer: 4・9耕作権裁判に結集を
- Older: 闘わずして未来はない