2月16日、黒野匡彦(くろのまさひこ)成田空港会社(NAA)元社長は、芝山町で講演を行い、第3滑走路の推進と運用時間の制限緩和促進をあからさまに打ち出しました。
講演会は、利益誘導にひた走る「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」が主催し、物々しい警備の中、芝山町の芝山文化センターで開かれたものです。
黒野匡彦元NAA社長の講演弾劾!
「関西空港が追い上げを図っている。成田だけ運用時間はタブーだとはいかない。エアラインからの要望も出ている」
これが黒野元社長の発言です。24時間空港の関西空港を引き合いに、〝成田も24時間化しなければ取り残される〟と脅し、〝航空会社が要望しているのだから受け入れろ〟というのです。住民の立場、住民の視点は全くありません。 また、「国としても成田の第3滑走路に期待するところは大で、日本にとって必要」「これまでも頭を下げてほふく前進で進んできた」と、国交省やNAAのホンネを代弁しています。 国やNAAが形だけでも頭をさげたら、住民は受け入れなければならないとでもいうのでしょうか。安倍政権が強引に推し進める沖縄の辺野古新基地建設や原発再稼働と同じやり方であり、一体です。 黒野元社長こそは2006 年、市東孝雄さんの農地を奪うため、「裁判所による強制収用」を画策した張本人です。現在は民間シンクタンクの会長として第三者づらをしていますが、文字通り安倍政権の代理人です。
講演会に対しては、支援連絡会議が宣伝カーでこれを弾劾し、翌日、成田駅頭で、「住民に犠牲を迫る第3滑走路許すな!」と、講演を徹底弾劾するビラをまき、街頭宣伝をおこないました。