現闘本部裁判を支援する会例会で、法廷の議論を報告する葉山弁護士
■２月２２日（木）「天神峰現闘本部裁判」第１５回口頭弁論が千葉地裁４０５号法廷（仲戸川裁判長）で開かれました。傍聴は３６席をめぐって抽選がおこなわれました。裁判長が代わってから、５回目を迎える仲戸川裁判長は、まもなく裁判開始から３年経つことにふまえ、早期結審を策動しています。
■裁判は、地上権をめぐって本格的な立証過程に入る入り口に立っています。 今回の裁判の争点は地上権（賃借権）です。冒頭、弁護団の方から、石橋政次が倅である武司に与えた代理権授受と、地上権ないし賃借権の取得時効について弁論しました。
市東さんの耕作権裁判に引き続き、２月２２日、天神峰現闘本部裁判の第１５回口頭弁論が千葉地裁で行われます。現闘本部裁判は、証拠調べに入る前の主張の応酬が行われていますが、仲戸川隆人裁判長に現闘本部の実地検証を求めて迫っています。
昨年５月に交代した仲戸川裁判長は、ことあるごとに早期結審を思わせる言動を行ない、実地検証に対して否定的な態度を取り続けています。実地検証を行わせ、早期結審への動きを打ち砕くことができるかどうか、今回が重要な公判となります。
現闘本部裁判は、市東孝雄さんの耕作権取り上げ攻撃を阻止するためにも大変重要です。
裁判で正しくも現闘本部の地上権が明らかとなり、成田空港会社による現闘本部の撤去要求が不法・不当であるとはっきりすれば、「へ」の字誘導路の直線化は不可能になります。そうなれば空港会社が市東さんの耕作権を取り上げる理屈が無くなってしまいます。
だからこそ市東さんの耕作権裁判も天神峰現闘本部裁判も司法反動によるとんでもない不当判決が策動されかねないのです。「そんなことは絶対に許さない！」という声がまだまだ足りません。
「天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会」の会員になってください。
会員の皆さんはさらに周りの方々に支援の輪を広げてください。
２．１９裁判から連続した闘いになりますが、ぜひ２．２２現闘本部裁判傍聴にもお集まり下さい。
裁判終了後の記者会見
■天神峰現闘本部裁判の第１４回口頭弁論が千葉地裁で開かれました。午前１０時３０分から開かれた弁論には北原鉱治事務長、萩原進事務局次長、鈴木幸司法対部長ら反対同盟および弁護団が被告席に座り、傍聴席には群馬県実行委で、現闘本部裁判を支える会世話人の青柳晃玄さん、関西実行委の松原康彦さん、三里塚現闘らがかけつけ弁論を見守りました。
■弁論ではまず葉山岳夫弁護士が、反対同盟側の主張の論点整理を行いました。�｜肋絽△�設定されているということが主張の柱ですが、その上で主張の補強として予備的に��賃借権の設定契約が行われていること、�Ｃ肋絽△板村攜△了�効取得も成立していること�ぃ裡腺舛砲茲觚⇒�の乱用あるいは信義則違反という形で、主張整理し陳述しました。
■つづいて、一瀬敬一郎弁護士が「旧木造建物と鉄骨造り建物の関係を明らかにするためにも、実地検証が絶対に必要です」と仲戸川隆人裁判長に迫ったのに対して、裁判長は、言を左右にして明確な回答をしませんでした。裁判長による拙速審理、早期結審の動きは止まっていない、ということです。
■弁論終了後、千葉県弁護士会館でいつもどおり記者会見と支援する会の例会が行われました。例会では北原事務局長が「裁判長は検証を行うべきだ。私がガイドをつとめる」と発言、萩原進事務局次長は「この裁判は市東さんの問題をも左右する重要な裁判。これからも支援を強めてほしい」と訴えた後、支援する会の第３期での会費納入状況を報告し「いっそうの協力をお願いしたい」と発言しました。
■次回は２００７年２月２２日（木）午前１０時半から千葉地裁で行われます。仲戸川裁判長に実地検証を認めさせるか否かの決戦的段階に入っています。多数の傍聴を呼びかけます。
弁論後の記者会見に臨む北原鉱治事務局長（19日 自治会館）
■10月19日､千葉地裁において天神峰現闘本部裁判の第13回口頭弁論が開かれました。裁判は、地上権をめぐる本格的な立証に入る前の段階ですが、第11回弁論（５月）で新たに就任した仲戸川隆人裁判長による裁判の不当な早期結審の動きが浮上してきました。
■この日の弁論では、原告・空港会社側が、あたかも反対同盟が以前の別の裁判で現闘本部の地上権を主張していなかったかのようなケチツケを行った（準備書面11＝７・３付）ことに対して、反対同盟側の全面的な反論（準備書面13）が行われました。
一目見れば明らかなことを「一目瞭然」といいますが、建物が存在するか否かが最大の争点となっている裁判で、この一目瞭然となる検証を不要として切りすて、一方に有利に裁判を進める裁判官がいます。この４月から千葉地裁民事５部を担当している仲戸川隆人裁判長がその人です。
私たちは、公平であるべき裁判所が、一方の側に偏った訴訟指揮を進めることにたいへんな脅威を感じます。
●登記建物があるか否かが争点です
この裁判は、成田空港暫定滑走路の欠陥のひとつである「へ」の字に曲がった誘導路をめぐる裁判です。ここに建つ建物（鉄骨造り建物）を撤去しようとして、成田空港会社が建物所有者の空港反対同盟を相手に起こしました。
この建物は二重構造になっており、鉄骨造り建物の中には登記された木造建物が存在します。これは反対同盟に地上権があることを示す重大な事実であり、この権利が立証されると建物の撤去ができなくなります。空港会社は木造建物の存在を認めるわけにはいかず、反対同盟が鉄骨造り建物を増築したときに解体されたと言い張っています。
ならば、実際に検証すればすぐわかる！ 昨年１２月、私たちは裁判所に検証を申し立てました。
天神峰現闘本部裁判に対する不当な撤去攻撃と闘う裁判闘争の第１３回口頭弁論が１０月１９日千葉地裁で行われます。
裁判は現在、地上権をめぐって反対同盟と空港会社双方の主張が出され、本格的な立証過程に入ります。次回の裁判では、弁護団は二つの準備書面を陳述する予定です。
ＮＡＡ（成田空港会社）側のデタラメを完膚なきまでに粉砕しましょう。
傍聴闘争への全力の結集をお願いします。
天神峰現闘本部裁判第１３回口頭弁論
【日時】 １０月１９日（木）午前１０時３０分
【場所】 千葉地裁新庁舎 ４０５号法廷
●支援する会の
会員になってください
天神峰現闘方部裁判闘争を支えるために、ぜひ支援する会の会員になってご協力下さい。
会費納入のご案内
年会費は１口3000円です。とくに団体の場合はできましたら複数口お願いします。
1. 入金方法
会費の納入は下記の郵便振替または銀行口座をご利用下さい。
●郵便振替
口座番号
00100-8-297055
加入者名 天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会
●銀行口座 三井住友銀行成田出張所
店番号・口座番号
548-6592903
口座名義 伊藤信晴
2. 銀行振込による会費納入について
銀行振込で会費を納入される方は、納入者を正確に確認できませんので、別途、入会する旨を「支援する会」事務局までご連絡下さい。郵便振替の方は、振込用紙に氏名・住所が書き込まれますので、その必要はありません。
〒286-0111
成田市三里塚１１５（北原気付）
天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会 事務局
●天神峰現闘本部裁判とは
成田空港暫定滑走路の象徴的欠陥のひとつである「へ」の字誘導路の直線化のために、空港公団（現・成田国際空港株式会社）が反対同盟を被告に、2004年3月21日に起こした裁判。旧地主の石橋政次の相続者から底地を買収したとして、その上に建つ現闘本部の撤去を要求しています。
しかし土地は、当時副委員長の石橋政次が反対同盟に提供したものであり、本部建物は反対同盟の所有物として建築時に登記されている。反対同盟には揺るぎない地上権があり、提訴には法的根拠がありません。
現闘本部は成田治安法（新東京国際空港の安全確保に関する緊急措置法＝1978年法律42号）により封鎖状態にあります。このため撤去はそもそも不可能。これは訴権の乱用です。
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