- 2013年7月31日 01:00
- 裁判闘争
農地裁判での不当判決を受けて記者会見に臨んだ市東さんは、「皆様のおかげで仮執行はつけられなかった。しかし、反動判決であることは間違いない。明日からまた新たな闘いとして頑張っていきます」と前置きした上で、以下の通り判決に対するコメントを発しました。
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不当判決に抗議し控訴して闘う
市東孝雄
判決は、耕す者の権利を奪う暴挙であると、怒りをもって受け止めています。絶対に認められず、控訴し闘うことを、まず申し上げたいと思います。
空港会社が強制的に「収用」しようとしているのは、祖父から3代、100年近く耕し続けた有機・無農薬の農地です。だれにも負けない肥沃な農地だと誇りにしてきました。 広さは、この裁判と別件を合わせると1町3反です。私が耕作する農地全体の4分の3にあたります。
この中には作業場、農機具置き場、育苗ハウス、離れなど、農作業に欠くことのできない設備が含まれています。
農地は私の命です。空港会社の不当な請求を認める判決は、私から農地とともに農民としての誇りを奪い、死ねと言うに等しいものです。私には闘う以外に、農民として生きる道がないのです。
この裁判の結審直前、私の主張を裏付ける公団の内部文書が、別件の裁判で引き出されました。文書提出命令をめぐる東京高裁の差し戻し決定が示すとおり、他にも判決を左右する証拠が隠されています。
ところが多見谷裁判長は、弁論再開の申立を却下し、偽造文書の真相にフタをして、判決を強行しました。
まさに、始めに結論ありきの「国策裁判」です。TPPに明らかな農家切り捨てと、原発被害の福島、基地・沖縄につながる問題だと思っています。
私は天神峰で普通に農業を続けてきたし、これからも続けたいと思っています。安全でウソのない野菜を真剣に作って、それが出来たときの喜びを新鮮な野菜を通して消費者に伝える、──それが農家としての誇りであり生き甲斐です。私には300戸1000人の消費者家族に野菜を届ける責任があるのです。
私は不当判決に絶対に屈しません。農地の取り上げには、身体を張って闘う覚悟です。
2013年7月29日
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