5・26新やぐら裁判控訴審&東京高裁包囲デモへ

 5月26日、東京高裁第2民事部(白石史子裁判長)で市東孝雄さんの農地に建つ監視やぐら・看板などの収去をめぐる控訴審が始まります。裁判に先立って、日比谷公園霞門から東京高裁を包囲するデモ行進を行います。
 この裁判は、市東さんが耕す天神峰農地に建つ反対同盟所有の監視やぐらや看板など4つの物件について、成田空港会社(NAA)が「収去と土地の明け渡し」を反対同盟に求めて提訴したものです。

●同意なき農地買収は違法・無効だ

 空港公団(現NAA)は、市東家に内緒で農地を地主から「買収」しました。この事実を隠したまま、その後15年にわたって元の地主に市東さんが払う地代を受け取らせ続けました。
 当時は未買収の農地や家が多く、「買収」した農地をすぐに空港に転用する見通しはありませんでした。そのため空港公団は、農地としての使用継続を前提に市東家に秘密裡に「買収」したのです。
 しかし、農業に携わらない者が農地を取得することや、耕作者の同意のない農地の売買は農地法によって厳しく規制・禁止されています。戦前の寄生地主制から戦争へと至った歴史を繰り返さないためです。農地としての使用継続が前提なら、空港公団の「買収」は違法です。市東さんの同意なく黙って「買収」することは違法・無効です。
 やぐらと看板の建つ農地はNAAの所有物ではありません。NAAに明け渡しを求める資格はありません。

●白石裁判長は証人調べを行え!

 しかし、一審・千葉地裁の内田博久裁判長は、「買収」過程にかかわった浅子直樹公団用地部長(当時)など必須不可欠な証人を取り調べることなく、収去と明け渡しを認める不当判決を下しました。絶対に許すことはできません。
 東京高裁では、必要なすべての証人調べを行い、徹底的に審理が尽くされなくてはなりません。
 第2民事部の白石史子裁判長は、千葉地裁時代に耕作権裁判を担当していた裁判官です。昨年12月にミャンマー人女性への「難民認定をすべき」との一審判決を取り消す極悪判決を出すなど悪名高き裁判官です。白石裁判長に対し、「農民殺しの手先になるな!」「徹底的に審理を尽くせ!」の声を共に上げましょう。
 ぜひ、お集まり下さい。
 なお、新型コロナウイルス第4波の感染拡大が続いていて、予定通りに裁判が行えるのか怪しくなってきました。変更などがありましたらお知らせしますので、ご注意いただきますよう願いいたします。

新やぐら裁判控訴審
  5月26日(水)
 午前11時30分 日比谷公園霞門集合
 正午~ 東京高裁包囲デモ
 午後2時開廷 東京高裁102号大法廷
  ※傍聴券の抽選がありますので、裁判開始の30~40分前にお集まり下さい。

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