渡部裁判長は一審判決を取り消せ!

-新やぐら裁判控訴審が結審

 5月9日、東京高裁第2民事部(渡部勇次裁判長)で、新やぐら裁判控訴審の第3回が開かれ、この日で結審しました。
 開廷に先立ち、日比谷公園霞門から裁判所包囲のデモ行進を行い、「市東さんの農地を守り、新やぐら裁判に勝利しよう。軍事空港を阻止しよう」とシュプレヒコールをあげました。
 午後2時から始まった法廷では、最初に萩原富夫さんが意見陳述を行いました。
 萩原さんは「小作権者である市東さんの同意のない契約解除は無効であり、誰が地主であろうが絶対に認めることはできません。NAA(成田空港会社)に収去を求める権利はありません」と述べ、さらにやぐら撤去は「「市東さんの営農と生活を侵害し追い出すことが目的」と断じました。そして、「機能強化、第3滑走路建設などの計画を中止すべき」「反対同盟は、勝利する日まで成田空港の廃港と収去を求めて闘い続けます」と陳述しました。
 続いて顧問弁護団が、最終弁論の中身を代わる代わる口頭で陳述しました。
 なにより、小作者に秘密裏に行われた底地の売買は無効であり、NAAは土地所有権を取得していません。小作者の同意なく行われた土地の賃貸借契約解除申請は農地法に違反し、市東さんの賃貸借契約は存続しています。
 監視やぐらは市東さんの生活を守るためのものであり、「第3滑走路反対、強制収用阻止」と書かれた看板は、NAAの不当に抗議し、農民として生きるための権利です。やぐら・看板は市東さんが営む農業と不可分の存在です。
 市東さんの天神峰農地に建つ監視やぐら、看板など反対同盟所有の4つの物件について「収去と土地の明け渡し」を求めるNAAの言い分を丸ごと認めた一審千葉地裁の判決は不当であり、一審判決を取り消しされるべきです。
 2時間を超える萩原さんと弁護団の陳述で、やぐら・看板撤去の不当性は全面的に明らかにされました。
 判決は9月2日午前11時からです。

タイトルとURLをコピーしました