Home > Archives > 2013年12月 Archive

2013年12月 Archive

萩原事務局次長が遺した言葉

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月30日 01:25

「霞が関に攻め上ろう」と檄を飛ばしてきた萩原事務局次長が亡くなる前に発した言葉をまとめました

弔 辞

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月29日 23:43
 萩原進さん、あまりに突然のことで、私は今もあなたが亡くなったことが信じられません。あの日、おだやかな表情で産直の忘年会を楽しんでいたあなたは、帰りの車の中で急に具合が悪くなって,懸命の手当てもむなしくあっというまに旅立たれてしまいました。まるで夢の中の出来事のようで実感がわきません。
 闘争と農業で無理を重ねてきたことが命を縮めたのかと思うと、まわりで支えて、もっと進さんを楽にさせてやれなかったかと、ほんとうに悔やまれてなりません。
 年末最後の出荷に追われて、進さんを今日まで待たせてしまいました。
でも進さん、あなたとお別れするために、可愛い孫たちや親族のみなさん、東峰部落の人々、そして全国各地から多くの仲間が、悲しみをこらえて集まっています。私もつらい気持ちをこらえて、弔辞を伸べさせていただきます。
 
 私は進さんからほんとうに多くのことを教えられました。 いずれ家を継ぐことを決意していましたが、農業を続けることを決断できたのは、強制収用では土地を取れなくなったことと、「一緒にやろう」「一から教えるから」と言って農業をすすめる進さんの後押しがあったからでした。
 自然相手の農業は経験を重ねないと、一人前にはなれません。産直の共同生産者としての私の“今”があるのは、有機農業を続けてきた進さんの経験と指導のおかげです。私は毎日自分の畑で有機野菜を作ることに無上の喜びを感じています。
 
 しかし、その私に対して、空港会社は、「農地法で農地を取り上げる」という暴挙に出てきました。
 この時にも、進さんは私と共に農業委員会に出向き、「小作人の知らないうちに解除申請が出たことが、これまでにあったのか」と激しく問いつめ、「前例がない」ことを認めさせました。
 「市東さん、こんな理不尽なことは通用しないぞ。小作人に黙って農地を売れば、地主は村八分だ。農民の権利に直(じか)に係わるこの問題は、すべての農家の問題だ」と熱をこめて話してくれました。それから私は進さんと一緒に産直を広げ、空港会社による農地取り上げと、けんめいに闘い続けてきました。
 
 新聞の訃報に「空港絶対反対を最後まで貫いた」と紹介されていましたが、それは進さんの生き方そのものです。
 東峰は戦後入植の開拓部落です。朝星、夕星を見ながら月明かりを頼りに、地をはうようにして作った畑が、国の一方的な決定でコンクリートに埋められる、カネと暴力で村を割り、仲間を引き裂き、大騒音と衝突の恐怖で追い出そうとするやり方には、ほんとうに怒りを押さえることができません。進さんはシルクコンビナートの夢を砕かれ、反対闘争に身を投じて以後、さまざまな困難を乗り越えて、信念を貫きとおしたのです。
 
 3.11からのこの数年間、進さんは「福島・沖縄・三里塚をひとつにして闘う」とさまざまな場面で訴えてきました。そして「三里塚は過去の歴史を乗り越えて、勝利するためにあらゆる人々と連帯するのだ」と話していました。「霞ヶ関に攻めのぼる」というのはその強い想いからでした。進さんの遺言だと私は思っています。
 
 私は富夫さんと静江さん、ご家族のみなさん、そして産直消費者のみなさんとともに地道にこの地で農業を続けます。そして農地を守ります。
 誠実に農業に生きようとする者の尊厳を踏みにじり、力で押しつぶしてきたのが成田空港の歴史です。だから、47年前にあれほどの闘いが起こり、今も負けることなく闘いつがれているのです。
 
 ご参列いただいた動労千葉を始めとする労働者のみなさん、関西実行委など全国の住民運動、反基地闘争、そして学生のみなさん、私の農地を守る運動に力を注いでくれる市民のみさん。私は「空港絶対反対」の進さんの遺志を受け継ぎ、身体を張って農地を守ります。
 
 進さん、来月には5人めの孫が生まれることを嬉しそうに語っていましたね。進さんは本当に家族の皆さんを愛していたのです。先立たれることはどれほど心残りだったことでしょう。どうか天上からご家族をやさしく見守ってください。 そしてこれからの私たちの闘いをしっかりと叱咤激励してください。あなたの遺志が必ず報われる時が来ることを信じ、そのために頑張ることを心に誓ってお別れの言葉とします。
 
 2013年12月28日
 三里塚芝山連合空港反対同盟
 天神峰・市東孝雄

お別れのあいさつ

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月29日 23:41
 萩原進君、あまりにも突然の訃報を聞いたとき、とても信じられませんでした。まさか私より先にあなたが逝くなどということは、考えもしませんでした。かえすがえすも残念でなりません。
 あなたは、反対同盟結成以来、青年行動隊長として闘いの先頭に立ち、その後も事務局次長として47年にわたる今日まで、一貫して空港絶対反対の闘いを貫いてきました。 あなたは、本当に闘い一筋の生涯を全うしました。それは、誰もが認めることであり、誇れる人生だったと思います。
 思えばあなたは、高校卒業後、農民として生きることを決断し、政府のシルクコンビナート計画を信じて、農地を養蚕業のため桑畑に変えました。ところが、成田空港建設計画によって、突然計画は中止され、あなたが農民として生きようとした道は国策によって阻まれました。このことが、空港絶対反対闘争に決起したあなたの原点になったと聞いています。
 それ以来あなたは、国家権力によるたび重なる逮捕にも屈せず、たえず反対同盟を牽引して先頭で闘ってきました。あなたの強靭な意志と闘いは全国の農民や労働者の魂をとらえ、三里塚闘争の全国的発展を切り開いてきました。
 そして47年たった今、市東さんに対する理不尽な農地取り上げに対して、これを打ち破るためにあなたは誰よりも必死になって三里塚闘争の拡大・発展を考えてきました。農地裁判の控訴審にむけ「霞ヶ関に攻めのぼろう」という訴えも、勝利に向けたあなたの執念から提起されたものだと思います。私たちは、反原発や反TPP、沖縄など国策と対決して闘っている、全国の人民と一体となって霞ヶ関を埋めて闘いぬきます。志なかばにしてたおれたあなたの遺志を必ずや実現したいと思います。
 残された家族の皆さんの心情を思うと、言葉がありません。萩原家は親子三代家族ぐるみの闘いでした。妻の静江さんのご苦労に心から感謝の意を表したいと思います。
 萩原進さん、重大な決戦情勢の中、三里塚闘争の柱として闘ってきたあなたがいないことは大変なことです。しかし、残された者で力を振り絞って、なんとしても勝利を勝ち取るため闘いぬきます。どうか、安らかに眠ってください。
  
     2013年12月27日
        三里塚芝山連合空港反対同盟
            事務局長 北原 鉱治
 

多くの仲間に見送られて

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月29日 23:22

 12月21日心筋梗塞で急逝された故・萩原進事務局次長の通夜が27日午後6時から、そして葬儀・告別式が28日午前1030分から執りおこなわれました。
突然の訃報に悲しみをこらえながらも、全国からともに闘ってくださった皆さんが駆けつけてくれて、しめやかな中にも故人の果たしてきた役割の大きさを感じさせる葬儀となりました。
通夜の式では北原鉱治事務局長がお別れのあいさつをおこない、告別式では市東孝雄さんが悲しみと感謝の気持ちを込めて弔辞を述べました。
葬儀の最後には参列者全員で反対同盟歌を歌い、萩原事務局次長の永遠の旅たちを送りました。

通夜及び葬儀・告別式のお知らせ

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月23日 23:18

 闘う仲間・諸団体に発出したお知らせを掲載し、あらためて葬儀の日取りをお伝えします。
-----------------------------------------------------

 訃 報

 
 反対同盟の支柱として長年にわたってたたかいを牽引してきた萩原進事務局次長が、心筋梗塞のため、12月21日午後10時10分、享年70歳にて急逝されました。
 反対同盟結成いらい47年間、一貫して私たちの先頭に立ってきた萩原さんを失ったことは誠に痛恨の極みであります。
 ここに生前のご厚誼を感謝し、謹んでご通知申し上げます。なお通夜及び葬儀・告別式は下記の通り執り行います。
               
 
               

  日時  通夜  12月27日(金) 18:00~
      告別式 12月28日(土) 10:30~

  会場  八富(やつとみ)成田斎場   0476-23-4511
      成田市吉倉124-11 

  喪主  萩原 富夫  (成田市東峰107)
 
2013年12月22日
                   三里塚芝山連合空港反対同盟
 
なお、八富成田斎場は こちら です

葬儀の日取り

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月22日 14:57

  昨日急逝された萩原進事務局次長の葬儀の日取りが決まりました。以下の通りです。

  お通夜 12月27日(金)18時
  告別式 12月28日(土)10時30分

 場所は八富成田斎場(成田市吉倉124-11  TEL0476-23-4511)です。

訃報

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月22日 12:59

  突然ですが、悲しいお知らせをしなければなりません。
 昨夜(12月21日)、萩原進事務局次長が急性心不全のため急逝されました。来年の闘いについて、展望や抱負を仲間と語らいあった直後のことでした。本当に無念でなりません。
 詳しいことは、おってお伝えいたします。

恥知らずな空港会社 文書提出命令で即時抗告

  16日の記事でお伝えした千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)による文書提出命令に対して、成田空港会社はこれを不服として、期限ぎりぎりの12月17日付で即時抗告を申し立てました。抗告理由については、「追って抗告理由書において主張する」としています。

 1年以上ストップしていた耕作権裁判は、再び一切の審理が止まることになります。
 

Continue reading

関西住民と闘いの交流

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月18日 23:56
p131218.jpg

  12月18日、全日建運輸連帯労組関西生コン支部をはじめ関西住民の6名の方が三里塚に足を運んでくれて、夕刻より市東さんの離れで交流会を持ちました。
それぞれの闘いを記録したビデオを見て語らい、親交を深めました。
萩原進事務局次長は、「労働者こそ反TPPの闘いの先頭に立つべきなんだ」「福島、沖縄と連帯して、1本の矢になって闘いたい」「霞が関で国策に対して闘っているあらゆる闘いと一緒になって闘おう」と語り、お互いに連帯して、闘いを広げていこうとを誓い合いました。

ついに空港会社を追い詰めた!文書提出期限は明日

p131216_1.jpg
 12月16日、千葉地裁で第3誘導路裁判がおこなわれました。
 その後の裁判報告会で、弁護団から、耕作権裁判に於ける重大な前進が報告されました。
 12月9日、千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)は、弁護団の主張を全面的に認め、成田空港会社(NAA)が「存在しない」と言い張っている文書について、「所持していると認めるのが相当」として 関係文書の提出を命令 したのです。 しかも今度はインカメラ(まず裁判所だけが見て、認めたものだけを開示)によるのではなく、直に法廷に提出させる命令です。
 弁護団が1年以上にわたって追及を続け、裁判の審理もストップした文書提出攻防で、ついにNAAを追い詰めました。
 

Continue reading

「高裁を押しつぶす勢いで」

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月16日 09:12

団結忘年会で乾杯の音頭をとる市東孝雄さん

北原事務局長のあいさつ(団結忘年会)

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月15日 23:57

8回目の一斉行動&団結忘年会

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月14日 22:23
p131214_1.jpg p131214_2.jpg p131214_3.jpg p131214_4.jpg p131214_5.jpg p131214_6.jpg p131214_7.jpg p131214_8.jpg p131214_9.jpg

(マウスオンで説明、クリックで拡大)

第3誘導路裁判にお集まりください

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月13日 23:56

 来週の月曜日、12月16日に千葉地裁で第3誘導路裁判がおこなわれます。
 暫定滑走路の供用、とりわけ第3誘導路の供用が市東さんの暮らしと健康に重大な影響を及ぼしていることは明らかなのに、成田空港会社はこれを認めようとしません。データとして事実を明らかにするために、私たちは独自の騒音調査と誘導路の実態調査をおこないました。
 第3誘導路は市東さん追い出し攻撃そのものです。今年最後の裁判闘争ですので、ぜひお集まりください。

 なお、この日の裁判は、いつもと違って午後1時30分開廷です。時間を間違えないよう、お願いします。

デタラメな道路廃止を徹底追及

 

p131210_3.jpg

 12月10日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれました。
今回の裁判では2つの点で被告の成田市と成田空港会社(NAA)を追及しました。
ひとつめは、この間、成田市とNAAが持ち出してきたとんでもない主張についてです。

 

Continue reading

来春3・23全国集会は東京で開催

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月10日 23:03
p131210_1.jpg

  12月10日におこなわれた団結街道裁判の報告会で、萩原進事務局次長は、来年3月23日の全国総決起集会を東京・芝公園で開催する方針を打ち出しました。

―以下、裁判報告会での萩原事務局次長のまとめ(抜粋)

------------------------------

Continue reading

成田の軍事使用拡大を許すな!

  • Posted by: doumei
  • 2013年12月 4日 23:59
p131204.jpg.jpg

 11月27日、グアムの米アメリカ空軍アンダーセン基地から成田空港に向かっていた米軍チャーター機デルタ航空8821便ボーイング767型機が、「油圧系統の不具合」では同8時40分ごろ、成田に緊急着陸したとの報道がなされました。同機は日本時間の同5時10分ごろ、アンダーセン基地を離陸。航空機自体を運ぶための飛行で、乗員12人が搭乗、乗客は乗っていなかったといいます。
一見、民間機の飛行に見えますが、このデルタ機は事実上の軍事飛行です。アメリカ軍は「民間予備空輸隊(CRAF)」という民間機動員制度をもっており、アメリカの主要航空会社はすべてこの軍事動員に組み込まれています。1990年の湾岸戦争では、「砂漠の盾作戦」において世界各地より中東へ輸送された兵員のうち3分の2、空輸貨物のうち4分の1を担当しました。イラク戦争時にも動員されています。
 

Continue reading

Index of all entries

Home > Archives > 2013年12月 Archive

PR: 
Powerd by funisgood.com
Search
Feeds
Mobile
バックナンバー

Information

2006.9--2009.7

ページ上部へ戻る