11月1日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれました。
昨年2月に証人として出廷した元成田市土木部長・中村壽孝の証言は、廃道を決定し実行した経緯や責任について「わからない」「記憶にない」と繰り返すばかりでした。
廃道の決定は、成田空港の第3誘導路建設の都合に合わせた政治案件として、小泉市長の「ツルの一声」で決められたのです。市の最高責任者である小泉一成市長、片山敏宏・元成田市副市長の証人尋問が絶対に必要です。
中村証言以降、弁護団はずっと小泉市長の証人調べを要求していますが、裁判長はあれやこれやと言い訳をして結論を出しません。代わりに被告・市に促して、元成田市道路管理課主任・松本光平を証人として呼んでお茶を濁そうとしています。しかし、中村よりも下の役職だった松本が、道路廃止について責任ある証言をできるはずもなく、証人としてまったく不適切です。
今回の法廷でも弁護団は、小泉市長の証人尋問が必須不可欠であることを全面的に論述し採用を求めましたが、内野裁判長はかたくなに応じませんでした。小泉市長の「政治判断」で廃道が決定されたことが明らかになれば、当然にも廃道は違法・無効になります。それゆえ裁判所がNAA・市と結託して「絶対に市長を証言台に立たせない」訴訟指揮をおこなっているのです。
こんなデタラメによって団結街道が奪われ、市東さんの生活と営農を破壊することが許せるか! 傍聴席は怒りにあふれ、次々と「小泉を呼べ!」と怒声が投げつけられると、内野裁判長は、苦々しい表情で沈黙するばかりでした。
結局この日の法廷は、実質的進展がないまま閉廷しました。次回期日は2月7日です。