今こそ農地死守・空港廃港へ-10・3三里塚全国集会

 10月3日、私たちは成田市栗山公園で全国総決起集会を開催し、全国から490人の参加を得て集会・成田市街デモを行いました。
 集会では、「空港機能強化反対に立ち上がる地域住民と連帯し、今こそ農地死守・空港廃港へたたかおう!」と宣言を発し、新たに誕生しようとしている岸田内閣を打倒して世の中を変えようとアピールしました。
 集会で発した集会宣言を以下に掲載いたします。

集会宣言

 56年目の三里塚闘争は、大きな時代の変化の中で歴史的勝利の展望を切り開いた。成田空港は、昨年来の新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延(まんえん)を契機に経営破綻の危機に追い込まれている。空港会社は「中長期的には需要は回復する」からと機能強化にしがみつき、第3滑走路建設を進めているが、コロナ問題は中長期的に続くのである。人の移動が大幅に減少し、航空会社の破綻と再編で需要回復の見込みなどない。世界的観光バブルと観光立国政策は完全に破綻し、巨大空港建設の時代は終わったのだ。
 農民から農地を奪い、自然を破壊して金儲けを優先してきた結果が成田空港の破綻だ。われわれの「何があっても農地を守り農業を続ける」という決意と実践が強制執行を粉砕し、空港会社を追い詰めている。空港機能強化反対に立ち上がる地域住民と連帯し、今こそ農地死守・空港廃港へたたかおう!
 最高裁は6月8日請求異議裁判の「上告棄却」決定で市東さんの農地強奪強制執行にお墨付きを与えた。だが、倒産の危機に立つ空港会社に、市東さんの農地を奪い生活を破壊する権利など一切ない。絶対に強制執行を許してはならない。現地での強制執行実力阻止態勢をより強固に、「農地死守・実力闘争」で迎え撃とう! 
 資本主義は全世界で格差と貧困、過労死を拡大し、放射能の垂れ流し、化石燃料の大量消費などで地球を破壊しながら、軍拡・戦争でさらなる延命をはかろうとしている。成田の軍事空港化を粉砕し、今こそ資本主義を終わらせる闘いに立ち上がろう。全世界で闘いの先頭に立つ青年・学生、動労千葉・関西地区生コン支部など闘う労働組合、放射能汚染水放出と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と共に、政治と社会を根本から変えよう!

2021年10月3日

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