10・28裁判闘争に全力決起を!

 10月28日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で耕作権裁判と新やぐら裁判が続けて開かれます。私たちは、裁判に先立って午前9時千葉市中央公園集合で地裁包囲デモを呼びかけます。請求異議裁判の強制執行阻止と一体の闘いとして、10月28日、デモと傍聴に集まって下さい。

 2月18日以来8カ月にわたって弁論がストップしていた耕作権裁判が動き出します。(7月29日に予備的口頭弁論が行われましたが、これは正式な弁論ではありません)
 地主・小作人と空港公団(現NAA)の土地買収に関する交渉記録など、NAAが隠し持つ重要文書について、顧問弁護団は文書提出命令を出すよう裁判所に求めてきました。これを却下した千葉地裁の決定に対する即時抗告で、審理が東京高裁第16民事部に移っていたため弁論がストップしていたわけですが、不当にも東京高裁は抗告を棄却しました。現在、特別抗告の手続きを最高裁に行っていますが、高裁決定が出たことから内田裁判長は弁論を再開しようとしています。

 ここではっきりさせたいことは、NAAによる証拠偽造などの違法・脱法の数々と、それらをごまかすための卑劣な文書隠しです。文書隠しはひとつではありません。今回の問題とは別に、現在も2つの文書提出命令について地裁で審理中です。
 何より、この裁判が長期に闘われている最大のポイントとなる「同意書」「境界確認書」の作成過程に関する報告書について、NAAは裁判所からの文書提出命令が確定しているにもかかわらず、あくまでも「ない」とシラを切り続けているのです。
 耕作権裁判は、市東さんの南台農地の一部をNAAが「不法耕作地」と決めつけて明け渡しを求めているものですが、文書が白日の下にさらされれば、NAAの卑劣な農地強奪の手口の数々こそが、違法・不当なものとしてたちどころに明らかになります。
 こうしたNAAの文書隠しに手を差し伸べる内田裁判長の訴訟指揮を許してはなりません。
 続いて行われる新やぐら裁判でも、NAAが反対同盟に対し「やぐら・看板の収去と土地の明け渡し」を求める権利など一切ありません。
 やぐら・看板が立っている市東さんの天神峰農地について、空港公団(現NAA)は市東家に無断で旧地主からの土地取得・買収を行い、そのことを17年間も隠し続けてきたのです。農地法違反で農地の取得・買収は無効であり、やぐら・看板を云々できる立場になどありません。この新やぐら裁判もいよいよ証人調べの段階に突入します。
 10・13全国集会に持ち寄るはずだった「市東さんの農地を守ろう」の熱気を、10・28裁判闘争に集中して下さい。耕作権裁判は、「耕す者に権利あり」という農地法の精神を体現して13年も一審で闘い続けています。戦後民主主義をひっくり返して改憲に突き進もうとする安倍政権を痛撃する闘いです。関西生コン支部への弾圧との闘い同様に、どんなに激しい攻防になろうとも勝ち抜きましょう。ぜひ、お集まり下さい。

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