明日、千葉地裁で団結街道裁判が行われます。
今回の裁判は、団結街道を廃道にした最高責任者である小泉一成成田市長の証人尋問について、具体的なことを決めていく大事な法廷になります。
団結街道(成田市道・天神峰―十余三線)は、市東さんの自宅と南台の畑を直線で結ぶ農作業に不可欠な道路でした。市東さんだけでなく、日常的に多くの人々が生活道路として利用していました。
ところが成田市は、成田空港会社(NAA)の意を受けて、この団結街道に廃道決定を下し、2010年6月、夜陰に乗じて暴力的に封鎖しました。そしてその土地を格安でNAAに売り飛ばしたのです。その違法性を追及し廃道処分の取り消しを求めるのがこの裁判です。
「知らない、わからない」を繰り返した中村壽孝(元成田市土木部長)証言以来、証人調べが中断して5年にもなります。廃道決定の最高責任者である小泉成田市長の証人尋問を一貫して求めてきたにもかかわらず、成田市とNAAが反対し、裁判所は判断を先送りしてきました。
前々回からこの裁判を引き継いだ民事第3部の岡山忠広裁判長は、7月に行われた裁判で、2018年以来尋問が中断している事実を確認し、小泉市長の証人採用を明言しました。
被告・成田市の代理人はしぶしぶ市長の証人尋問について「承知」の意を表した上で、「法廷において静粛性が担保されるかどうか懸念される。法廷外での証言も検討を」と暗にビデオリンクでの尋問を求めました。
「法定外で」というのは少しでも責任逃れをしたいからに他ならず、「静粛性」など悪意あるいいがかりです。真実を明らかにする証人尋問を実現するために、ぜひ明日の裁判傍聴にお集まり下さい。
●団結街道裁判
11月10日(金)午前10時30分
千葉地裁601号法廷
※傍聴券の抽選がありますので、10時15分までに地裁6階にお集まり下さい。
写真は団結街道封鎖の様子(2010年6月28日)